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東大医学部合格者の5割を占める塾、鉄緑会の秘密…驚異的システムの全貌

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“合格の王道”へと導く鉄緑会出身の講師陣


 鉄緑会の特徴として欠かせない要素は、東京大学の現役生や卒業生が教壇に立っている点だろう。冨田氏は「講師の7割以上は鉄緑会出身」と前置きし、卒塾生を起用することのメリットを聞かせてくれた。

「生徒に教えるための学力が高いのはもちろん、講師自身が難関大学の受験を経験している分、アドバイスに具体性や説得力があります。自分が実際に鉄緑会でどう過ごしてきたかまで伝えられるわけですから、生徒は講師に親近感を持つというもの。勉強の質問にせよ受験の相談にせよ、生徒と講師が授業時間外にコミュニケーションを取る機会は、他の塾に比べて圧倒的に多いはずです。

 一方、鉄緑会の外部から来た講師にも良さはあります。鉄緑会に染まっておらず、自分が教わったやり方に固執するようなことがない。物事を客観的に見られたり、柔軟に考えられたりします」(同)

 そんな講師陣の努力が実を結んでいる鉄緑会は、これから先どこへ向かうのか。

「我々はある意味“王道を行く”といいますか、合理的な勉強を単純かつ実直にこなしていくという塾です。教材や生徒への教え方は毎年ブラッシュアップしていますが、目新しさを追いかける塾ではありません。昔から“やるべきこと”をきちんとやってきたつもりなので、指導の本質は今後も変わらないでしょう。

 変わるとしたらデバイスの使い方。プロジェクターを導入し、これまでは講師が手書きするしかなかった英文をホワイトボードに投影するといった例は見られます」(同)

 最後に、冨田氏自身は鉄緑会の認知度をどのように感じているのかを尋ねてみた。実のところ、鉄緑会監修の参考書や問題集であれば全国に流通している。しかし、塾そのものには閉鎖的な匂いが漂っていないだろうか。

「我々は鉄緑会の存在を秘密にするつもりもなければ、自分たちで宣伝する必要もないのです。他の塾よりも広告費がはるかに少ないと思いますし、そこに予算を回すくらいだったら設備や教材にお金をかけます。

 これは鉄緑会の指定校内でのお話ですが、鉄緑会のことを知らない状態で入学した方がいたとしても、しばらく経てば100パーセント知ることになります。学校のなかで成績上位の生徒たちは、ほとんどが鉄緑会に来ていますから」(同)

 ハイレベルな教育を求める受験生たちは自ずと鉄緑会に集まってくるし、鉄緑会側もその期待に応えるだけの環境作りに抜かりがない。そうやって積み重ねた年月と、立派に確立された指導体制に、鉄緑会の矜持が見て取れよう。
(文=森井隆二郎/A4studio)

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