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アパホテル炎上本「南京大虐殺や従軍慰安婦強制連行は虚構」「米国はソ連に核情報提供」

文=深笛義也/ライター
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「論理的に考えればあり得ないことが、歴史として語られている。例えば南京三十万人虐殺説だ。陥落時の南京の人口は約二十万人、陥落一カ月後の人口が二十五万人というのがわかっているのに、三十万人を虐殺というのは計算が合わない。朝鮮半島で慰安婦にするために二十万人も強制連行したのであれば、それに対する抗議の記録が少なくともいくつかは残っているはずだ。しかし全く存在しない。つまり南京事件も慰安婦強制連行もなかったということだ。しかし中国も韓国も自分たちの行動を棚に上げて、これらの虚構に基づく日本への非難を繰り返す」

「しかし南京大虐殺や従軍慰安婦強制連行の虚構を中・韓が主張し続けるのは自国の国益のためであり、それは国としてある意味当然の行為だ」

 自虐史観をめぐる論争の中で繰り返し語られてきた言説であり、特にオリジナリティは感じられない。

米国、核開発の情報をソ連にリーク?

 一方で、動画で紹介されていない部分で、独自性を感じさせる記述もある。

「歴史を振り返ってみても、戦いでは兵器の数よりも質によって勝者が決まっている。先の大戦時に登場した核兵器は、戦後のアメリカ覇権の力の源だった。もしアメリカに核兵器がなかったら、ソ連が世界中を赤化してしまっていたはずだ。逆にアメリカだけが核を保有していたならば、どこかで広島、長崎に続く三発目の核兵器が使用されていたかもしれない。アメリカの核科学者たちはそう考え、核開発の情報をソ連にリークした。その結果、僅か四年でソ連は核開発に成功、核は使われることのない兵器となり、現在に至っている」

 自家撞着を起こしているともみえる。もう少し詳しく展開してほしいところだが、この後はいきなりインカ帝国を滅ぼしたスペインのピサロの話になっている。

動画では学生が、「彼には自分の本をホテルに置いたり言いたいことを言う権利はあるが、彼の政治的思想を知らない中国人客からお金を取っているのは不誠実」「彼の思想を知った上で宿泊するかどうか決めるべき」と語っている。

 そして動画が投稿された「微博」は、「中国人はアパホテルに泊まるべきではない」というコメントで埋め尽くされた。

 動画が投稿された日の翌16日、深夜からアパホテルのサイトにアクセスできない状態が続いていた。だが、「トランプ大統領誕生を機会に憲法改正へ」というタイトルの、元谷代表と片山さつき自民党政調会長代理の対談が載っている「Apple Town」のサイトには、なんの支障もなくアクセスできた。

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