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薬局、なぜ土日や夜間は料金割高に?なぜ近隣の薬局でも大幅に料金異なる?

文=吉澤恵理/薬剤師

【時間外等加算料】

 営業時間終了後、処方箋を受け付けた場合に加算される点数です。しかし、時間外加算料は、営業終了後に患者からの依頼等で調剤をする場合に加算できるもので、身近なケースとは考えにくいでしょう。もしも、そのような状況で薬局を利用するときは、時間外加算を確認してから申請することをお勧めします。

 昨今は調剤薬局の件数が増え、コンビニエンスストアより多いともいわれています。実際に都内では、隣り合わせや、道を隔てて向かい合わせにある調剤薬局など珍しくない光景です。薬局によって薬の料金に違いがある今は、患者が薬局を選ぶべき時代といえます。

 あくまで一例ですが、調剤基本料40点、基準調剤加算料32点、後発医薬品調剤体制加算料22点、お薬手帳なし50点、夜間・休日加算料40点がすべて加算された場合は184点となり、窓口負担は552円となります。

 これに対し、仮に調剤基本料15点、基準調剤加算料0点、後発医薬品調剤体制加算料0点、お薬手帳あり38点、夜間・休日加算料0点であれば加算料は計53点となり、窓口負担は159円となります。

 つまり、利用する時間や薬局の施設基準の違いにより、窓口負担が最大400円程度違う場合があるということになります。今後、薬局を選ぶ際には、料金の違いも参考にして、料金について不明な点は、ぜひご利用の薬局に尋ねていただきたいと思います。明確な回答ができない薬局、薬剤師は、その資質を疑うべきでしょう。
(文=吉澤恵理/薬剤師)

吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト

吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト

1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。福島県立医科大学薬理学講座助手、福島県公立岩瀬病院薬剤部、医療法人寿会で病院勤務後、現在は薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

吉澤恵理公式ブログ

Instagram:@medical_journalist_erie

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