「限定」「参加」でコメダ珈琲店と差別化

 メニューもコメダ珈琲店とは差別化している。そのキーワードは「限定」と「参加」だ。たとえば、朝8時から11時までにドリンクを注文したお客に対して、希望に応じて無料で提供する「モーニングセット」のなかには、おにぎりと味噌汁、本わらび餅のセットがある。愛知県内の個人経営店では時々見かける「米飯モーニング」だが、関東地方のお客にとっては珍しいだろう。選べるモーニングとして「お茶の子セット」という季節のお茶の子(和菓子)もあれば、おなじみのトーストも和食器で提供される。

コメダ、たった8店舗の「攻め過ぎ」極上和風店が拡大困難な事情…無料でおにぎりと味噌汁の画像5モーニングセットのおにぎりと味噌汁

 おにぎりは注文を受けてから店内でビニール手袋をつけて握り、抹茶は茶せんを用いて1杯ずつ点てて提供する。このあたりは「店でひと手間かけて提供する」コメダ流といえよう。

 フードメニューでは、うどん類や雑炊、雑煮といった和食のほか、“名古屋めし”として有名になった、鉄板で提供されるスパゲッティ類もある。クリームぜんざい(700円)、本わらび餅(600円)など甘味も充実している。コメダ珈琲店でも看板商品となっているシロノワールと共に、上に抹茶ソフトが載った「抹茶シロノワール」(750円)といったオリジナル商品もある。抹茶や抹茶ソフトには、愛知県西尾産の抹茶を使っているという。これらはコメダにはなく、おかげ庵限定だ。

コメダ、たった8店舗の「攻め過ぎ」極上和風店が拡大困難な事情…無料でおにぎりと味噌汁の画像6抹茶シロノワール

 もうひとつのキーワード「参加」では、お客が自分で焼く(調理に参加する)手法をとっている。たとえば、おだんご(醤油/きなこ/あんこ、いずれも3本で570円)や五平餅(2本で570円)、いそべ餅(4切れで570円)などを注文すると、焼き台が運ばれる。飲食店では、冬に人気の鍋や通年人気の焼肉などが参加型だが、それを和風喫茶に取り入れた手法だ。

コメダ、たった8店舗の「攻め過ぎ」極上和風店が拡大困難な事情…無料でおにぎりと味噌汁の画像7お客が自分で焼くだんご

 記者発表会に参加したメディア関係者の反響も紹介しよう。

「特にうどんやだんごがあるのは面白い。コメダらしくボリュームもあり、このラインナップは関東地方で流行るのではないか」(横浜市出身の出版社編集者)

「店内の雰囲気も、和の品揃えも癒される。メニューは女性も頼みたくなる内容だと思う」(佐賀県出身のライター)といった声が上がった。

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