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カレーの原料と言えばウコン(ターメリック)だ。本場インドでは傷薬や虫刺され、スパイスや染料、がんにも効くと昔から伝承されている。
さらに、星野源さんのCM「ウコンの力」(ハウス食品)も気を吐いている。2004年に発売以来、「飲み会前の救世主! 二日酔いによく効く!」と、並み居る左党や酒豪らに支持されてきた。
だが、ウコンに含まれるクルクミンそのものに薬効があるかどうかを問う研究がある。ミネソタ大学のマイケル・ウォルターズ博士らの研究チームは、ウコンの主成分クルクミンに薬効はないとする論文を医学誌「Journal of Medicinal Chemistry」に発表した。
発表によれば、ウコンに含まれるクルクミンは、不安定かつ科学的に反応性が高く、体内に容易に吸収できない化合物であることから、薬剤の開発に役立つ可能性は少ないとしている。
本当にクルクミンに薬効はないのか? そして、クルクミンとは何か?