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宇多川久美子「薬剤師が教える薬のリスク」

がん、すべて医師任せでよいのか?がん恐怖症候群蔓延、健常者の20倍の自殺率か

文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

 子どもの問題行動は、何かしらのメッセージであることが多いといわれます。子どもにしても、自分の親がある日突然、自分のことを敵視し厄介払いをする算段を始めたら、どう思うでしょうか。

「気づいてほしかったのに、話し合いもせず、いきなり自分を邪魔者扱いするなんて」と食ってかかり、より一層反抗的な態度をあらわにするのではないでしょうか。そして、まったくこちらを見てくれなかった親との間に大きな溝ができ、やがて関係は修復不可能になってしまう、という悪循環にはまってしまうかもしれません。わが子を理解し根本から解決しようとしたら、まったく違う結果が待っていたはずです。

 私は、がんも同じだと思っています。これまでぬくぬくと育てられていたのに、いきなり潰しにかかろうとしてきたら、反撃に出るのは当然のことです。自分を排除するパワーが強ければ強いほど、猛攻撃しようとするのではないでしょうか。

 実際に、抗がん剤を使うと、がんは反抗するかのごとく変異しようとします。がんを告知されると「先生にお任せします」と、すべてを医師に委ねてしまう患者さんをたくさん見てきましたが、まずは自分でつくった自身のがんとどう向き合うか、どうつきあっていくかを真剣に考えることこそ、がん治療の第一歩なのではないでしょうか。

―『薬剤師は抗がん剤を使わない』より抜粋―

(文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)

宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

薬剤師として20年間医療の現場に身を置く中で、薬漬けの治療法に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」を目指す。現在は、自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を生かし、感じて食べる「感食」、楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)、『薬が病気をつくる』(あさ出版)、『日本人はなぜ、「薬」を飲み過ぎるのか?』(ベストセラーズ)、『薬剤師は抗がん剤を使わない』(廣済堂出版)など著書多数。最新刊は3月23日出版の『それでも「コレステロール薬」を飲みますか?』(河出書房新社)。

『薬剤師は抗がん剤を使わない』 日本人の2人に1人はがんになるという時代において、抗がん剤は果たして有効なのか amazon_associate_logo.jpg

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