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インフルエンザ、自己判断で解熱剤服用は極めて危険…脳障害や内臓障害の恐れも

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自己判断での薬の服用は厳禁


 現在、日本ではインフルエンザの発熱時に使用する解熱剤として「アセトアミノフェン」が推奨されています。アセトアミノフェンはカロナール、コカール、アンヒバ、アルピニーなどの名称で処方される薬です。市販薬でも「タイレノールA」「ラックル」はアセトアミノフェン製剤です。

 アセトアミノフェンは、解熱鎮痛剤に多くみられる胃腸障害などの危険性も少ない薬剤です。アスピリンやエテンザミドなどは、アスピリン喘息を引き起こす可能性が高い成分ですが、アセトアミノフェンはこのようなリスクが低い特徴もあります。喘息などの呼吸器疾患を持つ人にも、比較的安全に使用できるとされています。

 また、アセトアミノフェンは錠剤だけでなく散剤、シロップ剤、坐剤などがあり、小児から高齢者まで、用途や嚥下能力などに合わせて幅広く処方されています。

 インフルエンザだけでなく風邪などによる発熱、頭痛などの症状に使用され、市販の風邪薬にも配合されていることが多く、古くから活用されています。

 鎮痛剤よりも解熱剤として使われることのほうが圧倒的に多く、今まで強い痛みには向いていないといわれていました。しかし、2010年に、1回1000mg、1日4000mgまで許可用量が増え、変形性関節症も適応症に加わりました。

 日本小児科学会でも「インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであれば、アセトアミノフェンが良い」と発表していますが、子供だけでなく大人の使用に際しても同様です。

 また、アセトアミノフェンは、抗インフルエンザウイルスの薬「タミフル」「リレンザ」「イナビル」などと一緒に飲んでも問題ないとされています。

 しかし、比較的安心といわれているアセトアミノフェンでも、まれに発疹やかゆみ、アレルギー症状、吐き気、嘔吐などの副作用が出る場合があります。また、アルコールと一緒に服用したり、一度に大量に摂取することはかなり危険です。少しでも「おかしいな」と感じたら、自己判断せずに医療機関を受診してください。

 今回はインフルエンザの発熱に対する解熱剤に関して説明しましたが、アセトアミノフェンも、タミフルなどの抗インフルエンザ薬も、ウイルスを直接撃退する薬ではありません。インフルエンザにかかったら薬にばかり頼らず、十分な休養をとり、脱水症状を防ぐため小まめに水分摂取をして、ご自身の免疫力を最大限に発揮させて健康を取り戻してください。
(文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)

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