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山田まさる「一緒に考えよう! 超PR的マーケティング講座」

健康的なのに、おいしいものは食べられる究極の食事法「フレキシタリアン」がブーム!

文=山田まさる/インテグレートCOO、コムデックス代表取締役社長
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「フレキシタリアン」という言葉をお聞きになったことがあるだろうか。その名の通り、フレキシブルなベジタリアンという意味で、ベジ先進国の米国で03年頃に生まれた言葉である。「えーと、私は基本的に菜食主義ですが、ビーガンのような厳格なスタイルではなく、友達に誘われたらステーキでもハンバーガーでも食べますよ」というセミ・ベジタリアンのことで、特に基準はないらしい。なので「ミートフリーマンデー(週に一度はお肉を食べない日を設けようというキャンペーン)」のようなシューイチ・ベジタリアンまで含めて、かなり緩やかな菜食主義者を表す言葉だ。

 菜食主義の人々が多いといわれる米国だが、最近はベジタリアンの増加は落ち着き、このフレキシタリアンが増えているという。米国のInnova Market Insights社のデータによれば、「週に1回以上肉なしの食事をするアメリカ人の割合は、38%である」といわれており、その市場規模は米国だけで1億2000万人ということになる。

 以前、本連載第5回でも、シリコンバレーにおける新食品ビジネス勃興の実例として、植物性原料でつくられた「ビヨンドエッグ」をご紹介した。また最近は北米のベジ系のハンバーガー(「インポッシブルバーガー」など)も話題になっている。いずれも、ベジタリアンやビーガンたちだけでなく、このフレキシタリアン市場を大いに意識しているのである。

 もともと米国人ほど肉食ではない私たち日本人に当てはめれば、「そもそも、うちらはフレキシタリアンじゃん」という意見もあるだろう。

 私の祖母がいい例で、毎日「漬物+白めし(お冷ご飯)+番茶=お茶漬け」という超シンプルで固定的な食生活で94歳まで生きていた。それでも、孫が食べるハンバーグなどを見ると「おいしそうだから少しもらうわ」と、ミートボール大の小さなハンバーグも喜んで口にしていたので、まさに明治生まれのフレキシタリアンだった。そういう緩やかな菜食主義は、とても健康的な気がするのである。

“緩さ”がいい

 健康志向、ダイエット志向の高まりから、「糖質(炭水化物)」「脂質」「グルテン」など、とかく何かを制限する食事法が話題になる。何かを完全に排除するためには、どうしても食事に抑制がかかることになる。

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5:30更新
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