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小薮浩二郎「食品の闇」

こんなもの食べてはいけない?使用期限3カ月の添加物を使った食品の賞味期限が6カ月…

文=小薮浩二郎/食品メーカー顧問
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 試作品について、たとえば1カ月ごとに添加物の減少量を測定すればよいのです。減少しなければその添加物は食品中で変化していないと考えてよいのです。逆に減少していれば、その添加物はなんらかの変化をしていると考えられます。技術的に難しいことではありません。添加物メーカーにとって添加物の量を調べる(定量分析といいます)ことは、たやすいことです。

 添加物が変化していることが判明した場合には、変化して生成された物質が何かを調べて、明らかに問題のない物質なのか、そうでないかを考慮して賞味期限を設定するのです。添加物には、どんな食品に何%使用してもよいという使用基準がありますが、なかには使用基準のない添加物も多くあります。

 使用する食品ごとに添加物の使用期限を定め、使用基準と共に添加物の包装に表示するようにすればよいのです。

 具体的には、表示は次のようにすべきです。

「本添加物を●●に使用した場合には、賞味期限は本添加物の製造日より3カ月以内、▲▲に使用した場合には5カ月以内に設定してください」

 もちろん科学的裏付けがあることが必要です。
(文=小薮浩二郎/食品メーカー顧問)

小薮浩二郎/食品メーカー顧問

小薮浩二郎/食品メーカー顧問

1945年、岡山県生まれ。九州大大学院農芸化学専攻(栄養化学講座)修了。製薬会社の研究部門ほか、添加物開発の最前線で添加物研究に従事する。研究歴40年以上で、第一人者。現在は、食品会社の顧問、食品販売会社特別顧問(品質管理)に携わる。著書に「悲しき国産食品」「食品業界は今日も、やりたい放題」「食品選び・おとなの知恵 ちょっと高くても、コッチ!」など。

Twitter:@eQuqANeNct8MdU5

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