施術者のレベルや危険度を見極めるのは難しい

 その一方、カイロプラクティックを受ける患者が、知識と経験のある施術者と自称カイロプラクターを見分けるのは至難の業だ。「本当にいい施術は、痛みを伴わない」という俗説もあるが、A氏によれば「施術者の良し悪しにかかわらず、症状によっては痛みを伴う治療でないと効果が得られない場合もある」という。しかし、患者にすれば、それが治療の効果を得るための痛みなのか、本当に体が傷んでいるための痛みなのか、判断することは難しい。

「まれに、手技だけで患者の内臓の不調までわかる施術者もいますが、これも知識と経験に基づいた判断なのか、パフォーマンスなのか、患者には区別がつきません。正直言って、そのカイロプラクティックが安全かどうかを一般の人が見分けるのは難しいと思います」(同)

 自称カイロプラクターがのさばっている上、質の高い施術を行うカイロプラクティックかどうかを事前に判断することも難しい。リスクを避けるためにも、宣伝文句を真に受けたり施術者の言うことを鵜呑みにしたりしないように注意したほうがいいだろう。
(文=喜屋武良子/清談社)

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