NEW
連載
大崎孝徳「なにが正しいのやら?」

なぜ最大手だった代ゼミが無残に?北九州予備校、なぜ全国3位に?「王道」徹底で驚異的成果

文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授
【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 冒頭で述べた出席に関しては、北九州予備校の学生(北予備生)の基本方針「鉄則の1」に、「必ず授業に出ること」と記されており、15年度の全体の出席率は97%となっています。これだけの出席率を達成するには、かなりのマネジメント体制が構築されていなければならないはずです。

 浮かれたバブルの時代においては、浪人生や親も「とりあえず有名な、知名度の高い予備校に行っておけばよいだろう」と、あまり深く考えず意思決定する場合が多かったように思います。筆者は間違いなくそのうちのひとりでした。

 しかし時代は変わり、支払うお金に対して十分なリターンがあるのかをしっかりと見極める傾向が強くなってきています。「出席率が高い」「板書を使った指導」といった北九州予備校の特徴は、特別なことではなく、むしろ当たり前の「王道の中の王道」のようにも思えますが、子供を通わせる親に対しては、非常に説得力のあるアピールになるでしょう。

 また、こうした厳しさのアピールは、真面目に勉学に取り組む学生には好意的に受け入れられるでしょう(逆に不真面目な学生は敬遠するはずです)。真面目な学生が集まれば合格率も高くなり、評判も高まるという好循環が生まれます。

 北九州予備校の事例から、あらためて王道を究めることの重要性を学べた気がします。
(文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授)

RANKING

関連記事