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鴨川市長選挙の裏に“地元財界の女帝”

にわかに注目を浴びる「鴨川市長選挙」、巨大病院をバックにつけた現職市長vs市民派新人の行方

文=豊島三郎/ライター
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にわかに注目を浴びる「鴨川市長選挙」、巨大病院をバックにつけた現職市長vs市民派新人の行方の画像2昨夏の祭りでは、露骨に市長のポスターが掲示され、市民や市議から反発も出た。

「実は典子さんには4人の息子がいるのですが、2008年まで鉄蕉会長の理事長だった長男の俊忠氏とは関係が悪化。現在、彼はグループ内の主要人事から外されています。俊忠氏は、ほかに先駆けて電子カルテシステムを導入するなど、先進医療に力を入れていたのですが、その分、主張が強く、母親とはそりが合わなかったのです。俊忠氏が外されて以降、グループ内ではほころびが目立ち、放漫経営の実態や親族の女性スキャンダル、医療過誤の情報などが漏れ伝わるようになってきました」(同)

 この典子氏が前面に立ち、長谷川氏のバックアップ体制をつくっているという。先のポスターについても、亀田総合病院内や病院の送迎バスに貼られ、また病院の出入りの業者らにも掲示の協力を仰いでいるという。

 こうした地元の実力者との強い結びつきに対して、「特定の企業に利益誘導がなされる」と危惧する市民グループもあり、対立候補である亀田郁夫氏側は「“鴨川リセット(市政を見直す)”を合言葉に、市民のための市政に取り組みたい」と意欲を燃やす。

 典型的な地方選の構図ともいえる、地元財界を味方につけたい現職と市民を味方につけたい新人。その行方が注目されている。
(文=豊島三郎/ライター)

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