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「プライドポテト」バカ売れで販売休止は品薄商法?なぜ超大量陳列で欠品スパイラル?

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――販売中止の判断は、生産設備の問題なのでしょうか

渡辺 欠品は、工場の生産設備や生産数量によって起こる場合もありますが、原材料やパッケージなどの包材の手配ができず、生産ラインが空いていても欠品という事態も多々発生します。

 プライドポテトの場合は、生産数量の問題で3品から1品に絞り込むという対応になったと推察されますが、「和牛」味、「だし塩」味という欠品の順番から考えると、売れ筋状況による判断ではなく、フレーバーに関する原材料の欠品の可能性もあります。

――本当に売れているのでしょうか。一部で言われているように、話題づくりの可能性はないのでしょうか

渡辺 今回のケースは、大量陳列されていた大手コンビニから、商品が1週間程度で無くなっているため、売れ数は相当な数だと推察されます。ほかのケースでも、意図的に話題づくりとして販売中止としたケースはないと思います。ただし、各メーカーは「話題になったら欠品してしまう」という意識は持っているはずです。

――一度生産中止にすると、その後の売り上げに影響はあるのか

渡辺 その後に爆発的な売り上げとなるかは未知ですが、本当に商品自体が支持されているのであれば、定番商品として定着する場合も多々あります。一方で、ペットボトル飲料などで、発売時に欠品騒動が起こったものの、販売再開後には定着しなかったというケースもあります。

 また、赤城乳業の「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ」、まるか食品の「ペヤングチョコレートやきそば ギリ」など少し変わった味の商品は、限定販売なので“逃げ切り型商品”ともいえます。

――メーカー、小売店にとって、販売中止のメリットとデメリットはありますか

渡辺 メーカーにとっては、欠品は小売に向けて謝る内容ではあるが、売れ筋商品を保有しているということで、販売再開に向けて、営業商談次第でネガティヴをポジティヴに変換できる可能性もあります。

 小売にとって欠品は売り逃がしになるため、基本的には「悪」でメリットはあまりないでしょう。そこで、メーカーに対して「欠品に対するペナルティー」として、優位な取引条件の交渉ができれば、結果的にメリットとなるでしょう。つまり、このあたりはメーカーの営業マンと小売のバイヤーのビジネススキルによるところが大きいです。

――ありがとうございました。

年間30億円の生産能力をオーバー


 渡辺氏の見解を踏まえ、湖池屋に直接質問をぶつけてみた。

――貴社では当初、どのくらいの売り上げを想定されていたのでしょうか。

湖池屋広報 状況としましては、2月6日にコンビニエンスストアで発売し、2月13日に一般発売をいたしました。このたび、非常に好評をいただき、当初の販売計画を大きく上回り、十分な供給量を確保できない状況となってしまいました。金額詳細につきましては申し上げられませんが、当初想定していた2月の販売量を発売後1週間で販売してしまう状況となり、販売休止させていただきました。

――早い段階から「魅惑の炙り和牛」味は展開されている店舗が少なかったようですが、3種の生産量はそれぞれ違っていたのでしょうか。

湖池屋広報 発売時は3品ともご好評いただいておりました。その中でも「秘伝濃厚のり塩」が一番好評で、「松茸香る極めだし塩」と「魅惑の炙り和牛」はほぼ同等の販売状況でした。生産効率など総合的に考え、魅惑の炙り和牛を販売休止とさせていただき、「秘伝濃厚のり塩」と「松茸香る極みだし塩」に生産集中し、安定供給を図るため1品の販売休止とさせていただきました。

――今回の2種の販売休止措置は、生産設備上の問題なのでしょうか、それとも原材料が調達できないことによるものなのでしょうか。

湖池屋広報 今回の販売休止は設備の不具合や原材料ではなく、当初想定していた販売計画を大きく上回ったことによるものです。

――具体的に、どの程度の売れ行きなのでしょうか。また、いつごろ全種類の販売を再開されるかの予定は立っていますでしょうか。

湖池屋広報 休売商品2品につきましては、3月中をめどに再開を目指しております。売り上げ状況としましては、スナック菓子は年間30億円販売するとヒット商品といわれております。プライドポテトに関しましては、年間にその金額以上供給できる生産能力は持っておりましたが、今回、それを一時的に大きく上回る販売量となってしまいました。

――ありがとうございました。

 このように、湖池屋はプライドポテトを年間30億円分以上供給する生産能力を擁しながらも、それを上回る売れ行きだったということが判明した。販売が再開されれば、多くの人が「一度は食べてみたい」と購入することだろう。その人たちがリピート購入するようになるかどうかが、プライドポテトの実力の分かれ道となる。今後の売れ行きに注目したい。
(構成=編集部)

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