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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

セカンドオピニオンの罠?余計な情報入り混乱や、病院との信頼壊れ患者が損?

文=新見正則/医学博士、医師

 常識君のコメントです。

セカンドオピニオンはとてもいい制度です。そして、どこの病院も、セカンドオピニオンをあからさまに否定することはありません。むしろ自分たちの治療に自信がある病院ほど、セカンドオピニオンは歓迎です。だって、どこに行っても同じ意見でしょうし、もしも違った意見が出ても、しっかりした実績と信念を持って治療に当たっていれば、治療方法がぶれることはないでしょう」

 極論君の意見です。

「つまり、先方の自信の程度を測るためにも、セカンドオピニオンは役に立ちます」

 非常識君の意見です。

「かかりつけ医の先生が紹介してくれた段階で、良い病院を選んでくれているはずですから、僕はその先生の気持ちを斟酌して、その病院にお任せです。医療は運と縁と思っています。どんなにいい病院に行っても、主治医の先生と相性が悪ければ、気持ち良い闘病生活は送れません。紹介された病院の居心地が悪い時は、僕もセカンドオピニオンをお願いして、そして内心は転院のつもりで病院を変えることは賛成です。つまり、気に入っている病院と医療スタッフなのに、あえてセカンドオピニオンを受ける必要はないということですよ」
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医学博士・医師

新見正則/医学博士・医師

1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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