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大谷翔平にストーカー被害報道 度が過ぎた追っかけ女性に疑われる「クレランボー症候群」とは?

文=佐藤博、編集部
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 ケガでWBC(ワールドベースボールクラシック)の代表を辞退せざるを得なくなったことに続き、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手に、さらなる災難がふりかかる——。

 先日、「週刊新潮」(新潮社)で報じられた『大谷翔平に子連れストーカー、警察沙汰にも 本人は「婿にしたい」』(2月9日号)によれば、昨年11月下旬頃から、3歳の子持ち既婚者40歳女性が、大谷選手らが入る鎌ヶ谷の選手寮で出待ちするようになった、とのこと。12月初旬には寮内に侵入して警察沙汰になり、その後、出入り禁止となったにもかかわらず、その後も門の外で出待ちを続けているという。

 女性は、「週刊新潮」の直撃に対して、「夫の赴任先のタイにいたとき、初めてテレビで翔平君を見て、その笑顔をすごく覚えています」と、ファンになったきっかけを語ったうえで、「初めて翔平君と話したとき、私と並んで何メートルか歩いてくれて、サインももらいました。私、“あなたとしたいです”ってハッキリ伝えました。翔平君は“あっ、はい”って答えてくれたので、大丈夫なんだと思ったんです。耳まで真っ赤になったから、彼もまんざらでもないんだと」と発言。現在は息子と二人で都内に住み、夫とは離婚に向けて話し合っていることを明かしたという。

 ほかにも、「私と翔平君は生活のリズムが似ていて、翔平君はお風呂で読書をするんですって。私も翔平君を待ちながらゴルフの素振りをしたりするので、“ながら”が好きなのが一緒だなって。DVD観賞が好きなのも一緒。二人は似ているところがすごく多いんです」などと語っていたというが、ここで気になってくるのが、「クレランボー症候群」と呼ばれる妄想性障害だ。

「クレランボー症候群」は患者の7割が40代女性!

 好きな相手に愛されていると思い込む「妄想性障害(エロトマニア)」、別名「クレランボー症候群(Clérambault’s Syndrome)」は、1872年にフランスに生まれた精神科医ガエタン・ガチアン・ド・クレランボーにちなむ。

 クレランボーは紆余曲折を経て医学の道を選んだ。大学では法律学を熱心に学ぶものの、急に気が変わって国立美術学校に転学。身長160cmながら、丙種合格でかろうじて入隊。前線で2度も負傷するものの、戦争の無残さや軍医の勇敢さに胸を打たれ、除隊するや否や、医学に猛突撃。27歳で精神医学の学位を取得。アジール・ド・ラ・セーヌと呼ばれるパリの複合精神科施設や特殊拘置病院で精神科医の天職をたぐり寄せる。

 アルコール依存者、エーテル常習者、アヘン吸引者、自殺未遂者、放火魔、露出症、フェティシスト、てんかん患者、認知症患者、知的障害者……。数千人ものおびただしい精神障害者、難病患者、犯罪者の診察に忙殺される。

 1921年7月、49歳のクレランボーは、フランス臨床精神医学学会で、クレランボー症候群と思われる女性4人の症例を初公開した。彼女たちには共通点がいくつかある――。

 相手が自分に好意を抱いているという妄想に耽る。社会的地位や階級の高いと人物と結びつきたいと渇望する。拒否されたり、嫌悪されたりすると、ストーカー行為に走ったり、フラストレーションから暴力を振るったりする。ただし、ストーカー行為に及んでも罪悪感や自覚がほとんどない。自分のアイデンティティに充実感を感じられないので、愛されているという妄想に取りすがってひたすら生きようとするからだ。

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