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盗まれても変更できない<生体情報>
とはいえ生体認証システムを開発する企業や研究者の間では、すでに指紋認証だけではセキュリティとして不十分という認識が一般的になっている。
飲み物のグラスなどについた指紋や、今回指摘されたような写真の指紋をスキャンしてハッキングに悪用される危険性は、以前から指摘されてきたからだ。
生体認証には指紋のほかにも、静脈・顔・音声・虹彩など、さまざまな種類のものがすでに実証段階に来ている。特に静脈認証と虹彩認証の精度は非常に高く、偽造や改ざんも困難とされている。
たとえば指紋認証と顔認証を同時に行いながら、瞬きや顔の動きなどからも本人確認ができるシステムも開発されてきている。今後は複数の生体認証を組み合わせて精度や安全性を高めることが必要だ。
しかし、どんなにシステムが進化しようと、怖いのは、指紋などの生体情報は一旦盗まれればパスワードのように変更しようがないことだ。その意味からも、解像度の高い自撮り写真などは、SNSに気軽にアップしないほうが賢明だ。不要なトラブルを招く可能性を、常に頭に入れておくべきだろう。
(文=ヘルスプレス編集部)
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