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東京の若い女性の梅毒患者、なぜ5年で25倍の激増?中国人観光客の「夜の爆買い」が原因か

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梅毒流行は中国人観光客の“夜の爆買い”が原因?

 それにしても、なぜ現代の日本で梅毒が再び流行し始めたのだろうか。患者数増加の背景はまだわかっていないが、一説として指摘されているのが、訪日中国人観光客の増加との因果関係だ。

 日本政府観光局の統計によると、訪日中国人観光客が初めて100万人を突破したのは08年。彼らによる家電製品や日用品の“爆買い”が話題となり、16年には訪日中国人観光客が初めて600万人を超えた。そして、同時に増えたのが、実は中国人観光客たちの“夜の爆買い”だという。

「昔から、梅毒は夜の世界と切っても切れない関係にある病気です。私は、以前から性感染症ハイリスク群のCSW(コマーシャルセックスワーカー)の患者を多く診察してきました。彼女たちの治療をしていると、訪日中国人観光客の増加に合わせて、数年前から中国人団体客の話を聞くことが非常に多くなったのです」(同)

 中国国家衛生・計画出産委員会が作成し、東京大学医科学研究所・アジア感染症研究拠点がホームページで公開している「2015年全国法定伝染病流行状況」によれば、中国の梅毒感染者数は15年で43万3974人、そのうち死亡症例数は58人。法定伝染病で報告発症例がもっとも多いのはウイルス性肝炎で、次が肺結核、これに続くのが梅毒だ。

「中国の総人口は日本の約11倍ですが、梅毒患者は日本の約160倍もいるのですから、驚異的な数字です。中国人観光客が感染経路というのはひとつの仮説ではありますが、日本人の性事情が数年間でここまで急激に変化するとは考えにくい。なんらかの外的要因があると考えるのが、自然ではないでしょうか」(同)

 セックスワーカーには、夜の性風俗だけではなく昼間の仕事もしている女性も多い。尾上氏は「彼女たちが夜の仕事で感染し、無自覚にパートナーに感染させている可能性は十分に考えられます」と指摘する。

コンドーム着用でも完全に予防できない梅毒

 しかも、恐ろしいのは、梅毒が誰でも感染し得る病気だということだ。尾上氏によれば、「梅毒は性器同士の接触だけでなく、オーラルセックスでも感染します。コンドームの着用だけでは、万全な予防にはなりません。性交渉を持つ以上、誰にでもリスクはあります」という。

 では、再び流行し始めた梅毒から身を守るにはどうすればいいのか。もし心当たりがあるなら、まずは早めに検査をすることが大切となる。

 梅毒感染の有無がわかる梅毒血清反応検査は各種病院で受けられるほか、自宅でできる検査キットも販売されている。「まさか自分が……」と他人事のように考えるのではなく、それぞれが当事者意識を持つことが必要だという。

「最近では、結婚前の女性が妊娠・出産に影響のある疾患があるかを調べる『ブライダルチェック』もメジャーになりました。結婚だけではなく、新しいパートナーができたときなど、人生のターニングポイントに『節目検診』として検査を受けることを、男女ともにおすすめします」(同)

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