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東京都がひた隠す、職員限定の「大幅値引き」買い物制度に2億円税金投入…閲覧要求を拒否

文=深笛義也/ライター
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・中央労働金庫:変動金利で2.35%
東京都職員信用組合:固定金利で2.6%
・セディナ(三井住友フィナンシャルグループ):固定金利で2.4%
みずほ銀行:変動金利で2.495%

 ちなみにセディナで一般人がフリーローンを利用すると、金利は10.8~16.8%だ。みずほ銀行で一般人がフリーローンを利用する場合、10万円以上100万円未満の借り入れなら、金利は14%だ。

 都庁第一本庁舎32階にあるウエルシアでは、医薬品や日用品も都職員は安く買える。

・8640円のマカ皇帝倫SIXTEEN(メタボリック)が4980円
・記憶力増強維持に役立つという、5292円のイチョウ葉エキス(アサヒフードアンドヘルスケア)が3990円。
・脂肪を落とすという、8100円のナイシトールZ(小林製薬)は6480円

 家電製品は、東京都人材支援事業団に直接購入を申し込むかたちになっている。

・メーカー希望小売価格が7万7760円のLEDシーリングライト(NEC)は2万9800円 ・同7万8840円の加湿ストリーマ空気清浄機(ダイキン)は4万3500円
・同3万2184円のヘッドストレッチャー「ドリーミンヘッド」(MTG)は2万4084円

意味不明のこんな注意書き

 欄外には、一見すると意味不明なこんな注意書きもある。

「製品の仕様等は、カタログ等で十分ご確認ください。製品確認の際、本誌(コピー含む)は持参しないでください」

 要するに、購入前の製品確認のために家電量販店などに行く場合、『IBUKi』を持って行くなということだ。門外不出の『IBUKi』なのだから、当然の注意だろう。

 ここに紹介したのは、ほんの一部である。「天丼てんや」で500円以上利用の場合、250円引きになるクーポンまで付いている。ありとあらゆるものが、割引価格で利用できるのだ。

 閲覧が終わると、男性職員が言った。

「差し支えなければ、どのような目的で閲覧されたのか、教えていただけませんか」

 筆者はこう答えた。

「この財団には東京都から2億円が出資されているので、都民として見る権利があると思って拝見しました。本来なら、閲覧だけでなく、この冊子をいただいてもいいくらいだと思います。でも、この内容では、なかなか見せられないですよね」

 女性職員は、こちらが見て気の毒になるほど、みじめに俯いていた。東京都の職員は、一般行政部門、教育、警察、消防、病院、交通、水道、下水などすべてを含めて、現在16万7000人ほど。このスケールメリットを考えれば、各企業が割引に応じるのはビジネスとしては当然だ。

 だが東京都人材支援事業団には、東京都から2億円が注ぎ込まれているのだ。自分たちでもやましいからこそ、『IBUKi』を都民の目から隠しているのだろう。東京都には、まだまだ隠された闇がありそうだ。
(文=深笛義也/ライター)

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