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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

秘書を人間扱いしない女性国会議員トップ3…1カ月で退職→精神疾患、ミス押し付けも

文=神澤志万/国会議員秘書

 もうひとつ共通しているのは、秘書同士の仲がとても悪いこと。新人の秘書は、必ず古参の秘書からいじめを受けます。一方で、議員はそれぞれ知名度はかなり高いので選挙では当選を続け、議員活動を続けています。

 実は、こういった例はどの事務所にもあるのですが、このトップ3の事務所はダントツにひどいのです。神澤の先輩の女性秘書も、2年の失業期間を経て、このブラック事務所のひとつに就職しましたが、2カ月で辞めてしまいました。後から聞いた話では、辞めてからも3カ月くらいは心が病んでしまい、自宅から出る元気が出なかったそうです。

失業しても再就職が難しい議員秘書の実態

 秘書という仕事はとにかく不安定で、何かの理由で失職しても、次の事務所はなかなか見つかりません。民間企業への再就職となれば、不況や年齢などの事情もあってなおさら難しいのが実情です。

 それに、「空きがあればどの政党の事務所でもいい」というわけでもないのです。民進党など複数の党が合併している場合もありますが、基本的には最初に採用された政党で秘書を続けます。

 つまり、自民党議員の事務所の秘書が社民党議員の事務所に移ることは、まずありません。ちなみに自民党以上に採用でコネを重視するのは日本共産党なのですが、そのお話はまたの機会にお伝えします。

 安倍晋三首相には、ぜひ足元にいる私たち 国会議員秘書の労働条件の見直しも検討してほしいと思います。私たち秘書は、議員のわがままに日夜振り回されているのです。自殺に追い込まれそうな仲間がいても、その仲間を守ることも助けることもできません。

 そのため、国会議員の秘書としては、政府の目指す方向と議員事務所のブラックぶりに矛盾を感じざるを得ません。秘書たちは、「雇用保険法等の一部を改正する法律案」の可決を横目に「永田町のブラックな労働環境も改革してほしいよねぇ」とグチをこぼし合っています。
(文=神澤志万/国会議員秘書)

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