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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

住宅ローン返済で生活困窮→「危険な借金」リボ払い&消費者金融地獄にはまる人々

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

(2)わかりにくい借金

 給料日前に生活費が足りなくなることもないし、借金はしたことない、と思っている人が、普通に使っているのがクレジットカード。これも立派な借金だ。買い物をして、その代金を支払うまでは借金をしている状態だ。

 それでも、一回払い(一括払い)なら利息はつかず、支払いまで1カ月前後なので、深刻な借金ではない。カードを使ってすぐ代金分を封筒に入れたり、振替口座にキープしておけば、まず大丈夫。光熱費や通信費などをカード払いにする人は、毎月の支払い分は、常に封筒か別口座に現金をキープしておこう。

 そして以下は、「危険な借金」だ。

・ボーナス払い

 今すぐ使うものの支払いを半年も先延ばしするのは、立派な借金。利息はつかないが、これが当たり前になると、ボーナスからの貯金ができなくなる。旅行などレジャーのための資金が出せなくなり、ローンに頼ることになる。

・分割払い

 商品ごと、買い物ごとに6回払い、12回払いなどの支払い回数を指定する払い方。貯金がないのに冷蔵庫が壊れた、という緊急事態などは、いたし方ないが、10~15%の高い利息がつくのが一般的なので、避けましょう。

リボ払い

 いちばん怖いのがこれ。20~30代の男女のなかには、「クレジットカードの支払いはリボ払いが標準」と思っている、思い込まされている人たちがいるが、カードは絶対一括払いにすべき。リボ払いの利息は、15~20%と恐ろしく高い。今は住宅ローン金利が1%以下、普通預金金利が0.02%だ。

 しかも、10万円の買い物をしても支払いは月1万円など、残高がまだ9万円あるのにまた5万円使える、という具合に、残高が雪だるま式に膨らんでいく。一方、毎月の返済額が少ないから、残高は全然減らない。クレジットカードのリボ払い残高が平均して50万円あるということは、年7.5万円の利息を払い続けるということ。10年で75万円にもなりますよ!

 毎月の返済額が少ないとはいえ、残高が一定額を超えると返済額も毎月3万円、5万円などとなる場合も。そんな額のローンを返していたら、貯金はできません。リボ払いはアリ地獄のようなもの。そこにハマると、ほとんどのアリは2度と外には出られません。目をそらさないで、その恐ろしさを理解しましょう。

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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