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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

住宅ローン返済で生活困窮→「危険な借金」リボ払い&消費者金融地獄にはまる人々

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

(3)大きな借金

 節約に努め、光熱費も節約し、やっとの思いで頭金を貯め、夢にまで見た念願のマイホーム。

 住宅ローンは、価値のある資産を買うためのものだから、前向きの借金といわれます。一方、食べ物、着るもの、旅行など消費のためのローンは、本来してはいけない借金です。

 この前向きの借金も、「借りすぎはその後の生活をどんどん苦しくします。賃貸に住んでいたときの家賃が10万円だったからと、月10万円の返済プランで借りてしまうのは危険。修繕積立金や管理費で月3~4万円、固定資産税が年15万円と、年60万円以上の出費増になることも。変動金利で借りたローンの金利が、将来上がって月の返済額が3万円以上アップする事態もあり得る。そうすると、毎月の生活費が足りなくなって、消費者金融やクレジットカードのリボ払いに走ってしまう人が多い。くれぐれも気をつけて。

老後貧困にならないために

 以上のように、借金とは恐ろしいもの。真面目に生きて、働いて、貯金をしたいのに、毎月のリボ払いの返済、消費者金融の返済、大きすぎる住宅ローンがあると、貯金できないのが現実。ファッション雑誌やモノ雑誌などを愛読している読者は、消費が膨らみすぎてローンに頼る傾向が強いので、特に注意してください。

 繰り返しになるが、老後貧困にならないためには、今回挙げた危険な借金を一切しないこと。そして、住宅ローンを借りすぎないことだ。

 すでに借金がある人は、次のことを実行しよう。

(1)1日も早く返してしまう
(2)2度と新規で借りない
(3)簡単に返せそうにないとき、住宅ローン以外で年収の3分の1以上の借金(リボ残高含む)があるときは、1日も早く専門機関や専門家に相談する

 借金を抱えてしまうと、老後貧困への道をどんどん進んでいくことになります。今、借金フリーになれば、少しずつ貯金を増やして貧困から遠ざかることができます。今ほど簡単に借金できる時代は、かつてありませんでした。借金が見えづらくなったことも、恐ろしい。老後貧乏にならないために、「安易に借りることなかれ!」。
(文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー)

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中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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