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今夜スタート『恋ヘタ』、大コケ感満載の理由…また『逃げ恥』二番煎じ狙いが見え見え

文=美神サチコ/コラムニスト
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今夜スタート『恋ヘタ』、大コケ感満載の理由…また『逃げ恥』二番煎じ狙いが見え見えの画像1「Thinkstock」より

 今クール(4~6月期)の連続テレビドラマの先陣を切るのが、4月6日の読売テレビ・日本テレビ系「木曜ドラマ」枠でスタートする『恋がヘタでも生きてます』だ。せっかくならば華々しい幕開けを期待したいものだが、残念ながらすでに“大コケ”の予感しかない。

 同ドラマは、仕事一筋で恋愛に奥手な主人公・茅ヶ崎美沙(高梨臨)、美沙が狙っていた役職を奪うかたちとなった雄島佳介(田中圭)、美沙のルームメイトで婚約者の浮気を目撃してしまう榎田千尋(土村芳)、そんな千尋に「女は体だけで十分」と言い切る橋本司(淵上泰史)など、「恋がヘタ」な登場人物たちの恋愛模様が描かれる。

 同ドラマがコケると思われる要素の1つ目は、言わずもがな「漫画原作の実写化」であること。漫画家・藤原晶氏の同題作品をドラマ化したワケだが、世間は安易な原作モノに飽き飽きしている。

 また、実写化するにしても、たとえば前クールに東村アキコ氏の原作を実写化して放送された『東京タラレバ娘』(同)は、2014年から現在も雑誌連載が続いているし、昨年10~12月期の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)も、海野つなみ氏によって今年2月まで連載されていたが、『恋ヘタ』は08~09年で完結済みの古い作品である。原作自体を悪く言うつもりは毛頭ないが、日テレはなぜ今この作品をドラマ化しようと思ったのか。

 制作側の思惑を察するに、『タラレバ娘』や『逃げ恥』もそうだったように、現代の独身層の“不器用さ”に目をつけ、似たような作品で共感を呼ぼうとしていると思われる。しかし、こうして「そればっかりだな」と思わせている時点で、もうナンセンスであることに気付いてほしい。これがコケ要素2つ目の、「原作のチョイス」だ。

 そして、3つ目は「放送枠」。同枠は木曜日23:59~という深夜枠ではあるが、キャストが豪華なケースも多々あった。しかし、13年にEXILEのMAKIDAIこと眞木大輔が主演した『町医者ジャンボ!!』は平均視聴率4.62%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、15年のKis-My-Ft2・玉森裕太主演『青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~』が4.32%と、なんとか4%台で踏ん張ったものの、16年に剛力彩芽が主演した『ドクターカー』は3.47%と悲惨な結果に。それでいて、剛力より知名度の低い高梨の主演では、話題性に欠けるだろう。

 とはいえ、私個人的には高梨は好きな女優の1人である。14年のNHK連続テレビ小説『花子とアン』や、15年の『Dr.倫太郎』(日テレ系)などに出演した際には、その美貌で注目を集めていた。だからこそ、同ドラマで評判を落とさないか心配している。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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