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「相馬勝の国際情勢インテリジェンス」

韓国大統領選、反日候補当選で日本に「悪夢」…日米韓のアジア安全保障体制崩壊へ

文=相馬勝/ジャーナリスト
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 日本にとって、最も懸念されるのは文氏が慰安婦問題について日韓合意の見直しを求めていることなど、反日路線を強調していることだ。実はそれが、文氏の高い支持率の大きな要因でもあるだけに、「文大統領」の誕生は日本にとっては悪夢となる。

 一方の安氏はというと、財閥改革など経済政策は文氏同様に革新寄りで、北朝鮮政策も「南北対話の再開が必要」との立場をとっている。しかし、その一方で、金正恩氏の異母兄、金正男氏殺害事件を受け、北朝鮮への制裁の強化を主張するとともに、米軍のTHAAD配備についても「米韓合意を尊重しなければならない」と強調している。日韓関係について「友好協力への決意を盛った1998年の日韓共同宣言に戻らなければならない」と主張しており、外交・安全保障政策は極めて現実的だ。

 昨年4月の総選挙で、新党を躍進に導いたのは安氏の人気の高さの現れといわれており、若者層の支持は文氏よりも強いとみられるだけに、革新支持層のうち「反文」勢力をまとめて、保守層の票も取り込めば、安氏の大統領選勝利もありうるとの最近の世論調査の結果も伝えられている。

 こうみてくると、過激な変革主義者とのイメージが強い文氏よりも、現実論者の安氏のほうが、日本や米国にとっては好ましい候補といえるが、朴槿恵元大統領の負の遺産が大統領選にどれだけ影響するのかが勝負の分け目となりそうだ。
(文=相馬勝/ジャーナリスト)

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