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嘘だらけの「ウナギ絶滅」説…中国産でもニホンウナギ、日本人悪玉論はデマ、謎の生態

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「いえ、確かにかつて、『日本人が世界のウナギの7割を食している』といえる時期はあったのですが、それは2000年当時のかなり古いデータによるものです。野生生物の取引を監視・調査するNGOであるTRAFFICの当時の資料に、『世界の生産量に対する日本の消費率』というデータがありました。これには世界のウナギ生産量約20万tのうち、日本での消費量が約15万tと記載されており、この数字をもとに日本が約7割を消費しているといわれるようになったのでしょう。

 ただし12年のデータで同様の算出をすると、世界のウナギ生産量が約23万6000tで日本の消費量は3万7000tでしたから、この年で日本の消費量は世界全体の15%少々にまで減っています」(同)

 確かにウナギの価格はここ10年ほど急騰し、口にする機会が減ったという方も多いことと思うが、近年は日本人が食していることが絶滅に直結しているということではなさそうだ。

中国産はニホンウナギ以外にアメリカウナギも


 ところで、そもそもスーパーなどでよく売られている中国産のウナギは、なんという種類のウナギなのだろうか?

「日本人が以前から食しているニホンウナギもありますが、一時期一世風靡したのが値頃感もあったヨーロッパウナギです。ただ、ワシントン条約の附属書2に掲載され、貿易に規制がかかり、今ではそれに代わるアメリカウナギが浸透し始めています。ちなみにニホンウナギは黒潮に乗って中国、韓国、台湾、日本に泳いでくる種ですので、中国で漁獲されたものも日本人が以前から食しているニホンウナギなんです。

 また、15年のデータで日本での年間流通量の約5万1000tのうち約2万7000tが中国産ウナギなので、このデータから見ると、国内で食べられるウナギの半数以上が中国産ということになります。ですが、だからといってここ数年で中国産の輸入量が急増したというわけではありません」(同)

「実情はむしろ逆」だと高嶋氏は続ける。

「中国産のウナギは以前からずっと輸入されていましたし、よく日本で食されていたもの。ですが、たとえば一昔前に残留薬物問題や産地偽装問題が大きな話題となったことで、中国産の食品にネガティブなイメージが付いてしまっていますよね。その影響で中国産ウナギの輸入が激減し、それが結果的に日本国内のウナギマーケットの減少にもつながったというのが本当のところ。

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