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三上洋「IT漂流時代」

革命的なUstreamが消滅した今、乱立するライブ配信サービス生き残りのカギは?

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Ustreamブランドが消えた原因・理由


 しかし、「ライブ配信の革命児」「時代の寵児」とも呼ばれたUstreamは、15年12月に日本法人Ustream Asiaの解散を発表。そして16年1月には、米国法人UstreamもIBMに買収されました。

 Ustreamは、企業やアーティストが提供する、同時接続10万規模の視聴者を集めるコンテンツであっても、膨大なトラフィックを適切に捌き、高画質・高音質で配信ができる強固なインフラをもつサービスでした。当時のライバル関係にあったニコニコ生放送(ニコ生)やツイキャスよりも圧倒的な優位性がありました。それは、現在においても変わりません。

 そんな強固なインフラは、ビジネスサービス「IBM Cloud Video」を展開するIBMにとっても魅力的な資源であったはずです。しかし、IBMの傘下に入った「Ustream」と「IBM Cloud Video」というブランドが共存することは戦略的にも合わなかったのでしょう。おそらく、米国法人UstreamがIBMに買収をされた時点で、Ustreamのブランドは消える運命であったのかもしれません。

今後のライブ配信サービスが生き残り、ビジネスとして成功するためのカギ


 Ustreamがライブ配信サービスの世界から消えた今、残ったライブ配信サービスが今後も生き残り、ビジネスとして成功するためのカギはなんでしょうか。端的にいうと「賑わい」をつくることだと考えます。

 もちろん、ライブ配信サービスに限らず、ネット上で展開されるサービスも「賑わい」がないと成立しませんが、その「賑わい」の基準はサービスによってさまざまです。

 たとえば、インターネットテレビ局「AbemaTV」や「Netflix」「Hulu」「dTV」「Amazonプライム・ビデオ」のような動画配信サービスでは、

・アプリDL数の多さ
・ユーザー登録者数の多さ

などでサービスの賑わいを表します。

 一方、ライブ配信サービスの「賑わい」は

・リアルタイムに視聴してくれる「視聴者数」の多さ
・いままさにライブ配信されている「コンテンツ数」の多さ
・リアルタイムに展開されているコメント(コミュニケーション)の盛り上がり度

の3つです。つまり、一般の人でも手軽にリアルタイムで動画中継して情報(コンテンツ)を発信することができるライブ配信というサービスは、「いかにたくさんの人が配信をし、いかにたくさんの人が視聴し、そして、配信者と視聴者・視聴者同士のコミュニケーションが生まれるか」がカギとなります。「アプリDL数の多さ」「ユーザー登録者数の多さ」だけでは、ライブ配信サービスの「賑わい」の指標とするのは難しいのです。

革命的なUstreamが消滅した今、乱立するライブ配信サービス生き残りのカギは?のページです。ビジネスジャーナルは、連載、UstreamYouTubeツイキャスの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

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