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「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」を達成した会社社長が教える経営手法

新刊JP
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 日本レーザーには、社長室がない。そして、著者は意識して社内を回り、「あの仕事は進んだ?」「この間の報告書はよかったよ」などと、具体的な声がけをするという。

 こうした「声がけ」は、社員に対して「あなたの役割はわかっているよ」というメッセージになる。自分が「有象無象の一社員」ではなく、「どんな仕事をしているのか社長に知ってもらえている社員」だということが実感できれば、社員のモチベーションは格段に上がるだろう。

 もちろん、日本レーザーでは、お金や時間をかけた取り組みもしている。だが、本当に人の心を動かすのは、お金やモノではなく「心」だということだろう。

■なぜ、「離職率ゼロ」が実現できているのか?

 「パレートの法則」を知っているだろうか?

 一般的に、会社や組織では、自然と「優秀な人が20%」「普通の人60%」「パッとしない人20%」になるという通説だ。

 今や、どんなに業績の良い会社にいても、リストラや倒産の不安はつきまとう。そして、もし自分が「パッとしない人20%」に含まれていたら、と考えるとその不安は倍増する。

 しかし、近藤氏は「下位の20%を切ってはいけない」と述べている。なぜなら、下位20%の人を辞めさせると、残りの80%の社員のモチベーションが下がるからだ。上位20%の社員も中間の60%の社員も、つねに下に落ちるリスクは抱えている。下位20%を辞めさせれば、「次は自分かも……」と社員は思うだろう。そうなると、社員は会社のために頑張ろうとは思えなくなる。

 育児や介護、病気などで満足に働けない社員の肩を叩くような真似をしたら、他の社員は「この会社はいざというときに自分を守ってくれない」と感じ、献身の気持ちはなくなるだろう。

 日本レーザーでは、そうした場合でも、短時間労働や在宅勤務に切り替えて雇用を守り通す。その会社としての姿勢が社員のモチベーションを高めるのだ。

 最後に、著者が挙げる「社員が絶対に辞めない3つの条件」を紹介しよう。

(1)「言いたいことが何でも言える明るい風土がある」
(2)「社員が会社から大事にされていると実感している」
(3)「(社員が)会社は自分のものだという当事者意識を持てている」

 この3つに寸分の迷いもなく「YES」と答えられないなら、本書を読むべきだろう。

 本書は、おもに経営者に向けられたものではあるが、チームリーダー、部下や後輩をもつビジネスパーソンにもすすめたい。この中で書かれていることを実践すれば、結束は固くなり、逆境に負けない強い会社やチームがつくれるだろう。(ライター/大村佑介)

(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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