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『笑ゥせぇるすまんNEW』は、なぜ今復活したのか!? 荒木元道PDインタビュー!

中の人が交代、新しい喪黒福造の魅力とは?

―― 普段の「製作委員会」に参加される企業といえば、制作スタジオさん、Blu-rayやDVDの発売元さん、レコード会社さん、原作があるのなら出版社さん、玩具メーカーさんといったところですよね?

西川 そうですね、“あにめのめ”はアニメーション業界に台風の“目”のように旋風を起こしたい、長く愛されるようなコンテンツの“芽”を育てていきたいと、5社でスタートした枠なので通常とは違うちょっと取り組み方が違うかもしれません。

※「あにめのめ」はシンエイ動画株式会社、株式会社トムス・エンタテインメント、住友商事株式会社、アスミック・エース株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画の5社が共同で事業を行うプロジェクト。昨年7月より新規アニメ放送枠を立ち上げ、『甘々と稲妻』などを放送。

「若いアニメファンにトラウマを植えつけたい!」

―― そんな『笑ゥせぇるすまん』を、約四半世紀ぶりに制作されることの意義というか、コンセプトとはどういうものでしょうか?

荒木 まず、30代以上の人ならたいてい知っているであろう、幅広い層の方が待ち望んでいた作品だと思います。バブル期から久しぶりに、喪黒福造が現在に登場したらどうなるんだろう。そこは皆さん、かなり気になるところだと思うんですよ、僕個人もそうですし。ですから、旧作の『笑ゥせぇるすまん』を観ていた方にとにかくまずは観てもらいたい。

 同時に当時のアニメを観ていなかったという若い世代の方たちにも、喪黒の「ドーン!!」をリアルタイムで観てもらいたいなとも思います。

ドーーン!! 現在放送中の『笑ゥせぇるすまんNEW』は、なぜ復活したのか!? シンエイ動画・荒木元道PDインタビュー!の画像2若い人たちの反応が楽しみ

 というのも、旧作が89年に放送開始したとき、僕は小学校の高学年ぐらいでしたが、第1話の「たのもしい顔」を観て、すごいトラウマを植えつけられたんですよ(笑)。28年後、まさか自分が作る側になるとは思いもしませんでしたが、今のたくさんの若いアニメファンたちにちょっとしたトラウマを植えつけられればと思いますね。

 テレビを見たら、何かアニメをやっている。何気なく観ていると、とてつもなく怖いお話が展開されて、夜眠れなくなる――それをやりたいんですよね。

―― とはいえ、旧作のTVアニメの放送時はバブル期でイケイケで。だからこそ喪黒のようなキャラクターがより際立った部分もあると思います。そういった違いについてはどうお考えですか?

荒木 ……基本的な構成やストーリー展開といった、骨組みについては、変化させる必要はないかなと考えていますね。

 たしかに時代背景の影響はあると思いますが、喪黒に落とされる――「ドーーン!!」される内容・展開は、時代を選ばないものだと思いますから。一方、当時にはなかったもの、たとえばインターネットや携帯電話みたいなものは取り入れながら制作して、現代版の『笑ゥせぇるすまん』にできればと。

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