NEW

ディズニーR、来たことを後悔する人続出…陳腐&危険な混雑&バカ高いで行く意味消失

【この記事のキーワード】

, , ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 TDR側は何が問題なのか、よくわかっているようだ。実際に、20年までに約2500億円の大規模投資に乗り出すことを発表している。『美女と野獣エリア(仮称)』など新アトラクションの着工準備のほか、屋外の寒暑対策、温水便座の導入なども計画しているという。つまり、顧客満足度が低下していることを充分に理解しており、対策に乗り出しているのだ。

 あらためて振り返ってみれば、TDLの開園は1983年。人間でいえば、御年34歳。立派な中年だ。

「老朽化を感じるのは、アトラクションなどのハード面だけでなく、食事などでも見られます。ピザなどの洋食は、80年代ならば来園者は心の底から満足したでしょう。しかし、バブル崩壊後、デフレ経済に直面した外食産業では『安くて、なおかつおいしい食事』の競争が激化し、コストパフォーマンスが格段に向上しました。ところがTDLの飲食店は、そのレベルアップに追い付いていません」(同)

 逆に、TDRにとってレストランのレベルアップは、短期で改善できるポイントだと見なすこともできる。

 今のTDRにとって必要なのは、こうした「応急処置」だろう。新アトラクションがオープンするまで、さまざまな「目先の問題」を発見し、解決していく。そうして入園者数と顧客満足度の下落を必死に押し止めるしかない。

「USJもそうですが、TDRの経営が大変なのは、常に一定の利益をアメリカの本社に吸い上げられることにあります。どうしても短期的な成果を求められ、中長期的な投資を計画しにくい経営環境なのです」(同)

2020年以降は顧客満足度が回復する?

 TDRとUSJは、年間パスを比較すると興味深いことが見えてくる。TDRは1パーク(東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのうち、いずれか片方のパス)6万3000円、2パーク(両パーク共用パス)9万3000円だが、USJは3万4800円か2万2800円、という価格設定になっている。

「リピーターを大切にすることは商売の王道です。USJが、対TDR戦略として、まずは入場者数を伸ばしていくという方針も理解できます。とはいえ、最大でも5回、最低でも3回行けば元が取れてしまうというのは、サービスし過ぎかもしれません。よくも悪くも、TDRが殿様商売をしているのに対し、USJの収益構造は、まだ磐石なものとはいえないでしょう。年パスの価格差は、その象徴として捉えられるのではないでしょうか」(同)

 USJは2001年のオープンで、まだ16歳と若い。「後輩」「挑戦者」としてのアドバンテージを充分に活用しているといえるが、いつかはTDRのような中年に差し掛かる。同じ轍を踏まないためにも、中長期的な経営戦略の構築は、しっかりしないといけないようだ。

 ライバルUSJから激しく追い上げられているTDR。その「顧客満足度回復大作戦」は、吉と出るか、凶と出るか――。

 発表された2500億円の大型投資が「プラスに働く」と予測するのは、小川孔輔・法政大学経営大学院教授(マーケティング論)だ。

「発表通りなら、新しいアトラクションがお目見えする2020年の春以降は、顧客満足度が回復する可能性が高いと思います。ただし、それまでの間、園内の混雑緩和と既存施設のリニューアルで、顧客の期待を裏切らないように努力することが必要です。TDRが日本のサービス産業を牽引していく役割を担っていることに変わりはないでしょう。USJの追撃をかわしてTDRが復活することに期待します」

 ネット上でも人気のある、ウォルト・ディズニーの名言に、こんなものがある。

「過去の出来事に傷つけられることもあるだろう。でも私が思うに、そこから逃げ出すこともできるが、そこから学ぶこともできる」

 オリエンタルランドの社員・関係者は、この名言を拳拳服膺して忘れないことが求められているに違いない。
(文=編集部)

ディズニーR、来たことを後悔する人続出…陳腐&危険な混雑&バカ高いで行く意味消失のページです。ビジネスジャーナルは、企業・業界、TDRUSJ値段顧客離れの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • 企業・業界
  • ビジネス
  • 総合
BJ おすすめ記事