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『小さな巨人』、チープな学芸会感で視聴率大幅下落…『半沢直樹』もどきに飽き飽き

文=西聡美/ライター
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『小さな巨人』、チープな学芸会感で視聴率大幅下落…『半沢直樹』もどきに飽き飽きの画像1「Thinkstock」より

 今クールの連続テレビドラマ『小さな巨人』(TBS系)の第3話が4月30日に放送され、平均視聴率11.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)となった。第1話は13.7%の好成績でスタートを切り、続く第2話も13.0%をマークしていたが、今回はいきなり1.3ポイントもの大幅減となってしまった。

 それぞれがゴーンバンク社長誘拐事件の真相を追う、警視庁捜査一課、捜査二課、そして所轄の芝署。そんななか、捜査一課長の小野田義信(香川照之)が芝署に協力を求めに赴く。真摯に事件解明への熱意を語る小野田だったが、香坂真一郎(長谷川博己)は裏があると直感。さらに人手不足を理由に芝署の中村俊哉(竜星涼)を捜査一課にまわすことになる。

 香坂の予感は的中した。捜査一課は証拠になりそうもない膨大な監視カメラ映像の解析を芝署に依頼して、捜査にできないように仕向け、中村をスパイとして使う。しかし、まだ捜査一課が掴んでいないゴーンバンク社長の息子・中田隆一(加藤晴彦)と山本アリサ(佐々木希)の関係を掴んでいた香坂は、渡部久志(安田顕)と共に秘密裡にアリサの周辺捜査を開始する。

 一方、山田春彦(岡田将生)は、どんな手を使ってでも芝署と二課から情報を集めろと小野田から怒号を浴びせられる。そして二課からの情報収集に失敗した山田は、芝署に近づくのだった。香坂を軸に真っすぐブレずに仕事に向かう芝署と、香坂の誠実さに苛立つ山田。しかしその苛立ちは小野田のせいだろうと、香坂に指摘されるのだった。

 杉本学副署長(池田鉄洋)の妨害を受けながらも、アリサが働くバーに聞き込みをする香坂と渡部。しかし、事件があった日の夜、隆一とアリサは確かに店にいたという店員の証言しか得られなかった。が、香坂は店員の鞄から見えていたゲームソフトを見逃さなかった。

 このソフトを買うために店に並んでいる店員の姿があるはずだと防犯カメラの映像解析に力を入れる芝署。そしてついに渡部が発見。事件の夜、この店員は店にいなかったという証拠を掴んだ。

 この証拠を元に捜査に動きたい芝署だったが、杉本によって映像が盗み出される。すべての罪を中村になすりつけようとする杉本。しかし、香坂たちは監視カメラを仕込んでいて、真実を突きつける。捜査一課への転身の野望を持っていた中村だったが、この一件で芝署への思いを再確認する。正式に捜査の指揮を執ることになった芝署。しかし、駆け込んだアリサのバーはもぬけの殻。誰かが情報を漏らしていたのだ。それが小野田だという答えにたどり着いた香坂と山田は、新たな敵に向かって走り出すのだった。

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