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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

「沈黙の臓器」肝臓悪化で高脂血症や動脈硬化…超簡単こんにゃく温法や煮出し湯が効く!

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
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 過度なアルコール摂取は中性脂肪を増加させます。もともと肝臓細胞の10%くらいには、中性脂肪が貯蔵されているものですが、アルコール摂取が多すぎると、この値が30%を超えてしまうことがあります。その状態は「脂肪肝」といわれ、生活習慣病の典型です。増えすぎた中性脂肪は血液中に混じり、高脂血症(脂質異常症)の原因となり、さらに動脈硬化を引き起こすことになります。そうなると厄介ですので、やはり自制するしかありません。肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれるように障害があっても自覚症状が現れないため、知らず知らずのうちに悪化したりしないように注意しましょう。

 肝臓に良い食べ物といえば、シジミを思い浮かべる方も多いでしょう。シジミには「オルニチン」という成分が含まれており、肝臓の機能を回復させてくれると考えられています。オルニチンが肝臓に取り込まれると「オルニチンサイクル」といわれる機構が働き出し、肝臓にたまっている有毒物質を分解して無毒化するのです。シジミに入っているオルニチンは微量なので、サプリメントで補おうとの考え方がありますが、サプリには安易に頼らないようにしましょう。たとえ有益な物質であったとしても、大量に摂り込むことには賛成できません。体には許容量があり、特定の物質を一時的に多く摂った場合、効果的とはいえないこともあるからです。シジミ汁を積極的に食べるくらいがいいでしょう。

 結論として、この時季は思い切って粗食に徹したほうがよさそうです。そうはいっても、必要な栄養素は効率よく摂り込まなければいけません。そんな時、役に立つのが、本連載でもご紹介している「オプティマルフードピラミッド」に則った食事のしかたです。粗食ではあっても、体に必要な栄養素(50種類の必須栄養素と、5000種類の植物栄養素)は、きちんと摂らなければなりません。それが健康を維持するための最低条件だからです。

 この時季、くれぐれも食べ過ぎにはご注意ください。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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