デーブ氏のドラマ批判は、まだまだやまない。

「もうひとつ、肝心なことがあります。欧米の場合、テレビ局やスポンサーの関係者は、ドラマが放送される時間帯に家にいるんですよ。日本は働き方改革で少しは改善されたのかもしれませんが、決定権のある人、つまりテレビ局の社長や編成部長、制作部長、営業の責任者などがゴールデンタイムに家にいますか? 残業や接待で、おそらく1人もいないでしょう。

『よし、このドラマが始まる!』という感じで、家で家族と見るという環境がない。つまり、深く関心を持っていないんですよ。局で後から見るのかもしれませんが、リアルタイムで見ていない。つまり、視聴者の気持ちで見ていないということですよ。テレビ局だけではなく、制作会社、スポンサー、広告代理店の人たちも、まず家で見ていないでしょう。日曜日はいるかもしれませんが、ゴルフで疲れて寝ちゃってるんじゃない?」(同)

 最後に、デーブ氏はドラマの撮影現場にも苦言を呈す。

「撮影の現場は、とにかくその日の分を終わらせたいから、23時や24時までやっているんです。技術スタッフなんかは朝早いから、もうヘトヘトに疲れています。現場に行くとわかりますが、撮影は『気合いでやる』といった感じで軍隊式なんですよ。今話題の『教育勅語』みたいな感じですよ。とても『みなさんが楽しめる作品をつくろうね』という雰囲気ではない。お弁当も冷たいし……ケータリングだったら、まだましですけどね」(同)

 誰のために、何を目的として、日本のテレビドラマは存在しているのか? デーブ氏の提言を基に、今一度考え直すべき時期が来ているのかもしれない。
(文=深笛義也/ライター)

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