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富家孝「危ない医療」

健康法、実は体に悪いと次々判明…コレステロール抑制・粗食・減塩もかえって害に

文=富家孝/医師、ジャーナリスト
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やればやるほど不健康?

 食事でさえこうなのだから、生活習慣や運動による健康法はもっと怪しい。たとえば、年を取ると必ず言われるのが、早起きしてジョギングやウォーキングをすることだが、無理に早起きをして、体が硬い起き抜けに運動するのは、実は体にもっともよくないのだ。
 
 早寝・早起きは健康の基本だが、それは子供や若い人の話で、高齢者はむしろ遅寝・遅起きでもかまわない。睡眠は年を取るにつれて短くなり、質も落ちる。人間が一番深く長く眠れるのは20代で、70歳になれば6時間が限度だ。

 というわけで、世の中に健康法は山とあり、健康法の本も山と出ているが、そのどれかひとつを徹底的に勧めている本は、すべて間違いと思っていい。

 私は20年ほど前に、『人生、もっと「ぐうたら」に生きよう 』(大和出版)という健康本を出したことがある。ここでいう「ぐうたら」とは、無理をしない、ゆとりを持って生きようということだ。

 年を取ると、特にそれを感じる。この本のなかでも書いたが、たとえば、猫はどうか? 犬はどうか? アフリカの草原にいるライオンはどうか? いつもゴロゴロしているのではないだろうか?

 しかし、いざというときは信じられない集中力を発揮する。これこそが、本当の生き方だろう。健康法というのは、あるものを信じて、それを真面目にやればやるほど不健康になるものだ。
(文=富家孝/医師、ジャーナリスト)

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