あたたかい家庭と仲間たちに囲まれ、穏やかに暮らすという成功者像は普通のサラリーマンが思い描く幻想でしかなく、多くの成功者は見た目を取り繕ってはいるが、そんな生き方をしている人など実はいないのかもしれない。

■あなたの生活にも取り入れられる「非情」な生き方

 それでも、真の成功者を目指したいというのであれば、覚悟を決めて自分の決めた道をひた走るべきだろう。ただ、捨てられないものは誰にでもあるし、大半の人は「成功者じゃなくていいから幸せになりたい」と思っているはず。では、そんな時はどうすればいいのか。

 それは「非情」を取り入れることだ。

 本書には、あなたの人生にも取り入れられる成功への具体的なヒントが詰まっている。

 例えば、「お客様は神様」というのは嘘である。

 八百屋で「お宅では鱈売ってないの?」と聞いてくる客がいたとする。この客を相手にするのは「お客様は神様」と考えている人だろうが、成功者はそうは考えない。「お客様は悪魔」と考え、八百屋なのだから野菜の産地や品質の話をする。

 望みがかなえられなくて客は帰るかもしれないが、それで良いのだ。自分の商売に確実に利益をもたらす固定客だけに愛されることを望む成功者は、不要な客を容赦なく切り捨てる。

 この考え方は有名なパレートの「2:8の法則」を、ビジネスや自分の生活の中でそのまま実行せよという非情な生き方の教えである。

 また、物事の予定を立てるときには、最悪の事態を常に想定して準備をするのも成功者の特徴である。逆にいつか氏は、すべてがうまくいくケースを想定して、その通りにならないからといって失敗するのは普通の人であると述べる。

 成功者とは最も厳しい状況を想定して、自分に課題を与え続けるストイックな人なのだ。

 このほかにも、今は普通の人であるあなたが、圧倒的な成功者から学び取ることができる生き方の姿勢や具体的な行動、考え方、コミュニケーションの方法が紹介されている。

 もし、望む生き方が「非情」な成功者の場合はもちろん、「大成功しなくていいから幸せになりたい」という人でも、本作品から学ぶところがあるだろう。連休明けですっかり緩んでしまったあなたの気持ちを引き締めてくれる一冊である。

(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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