NEW
三上洋「IT漂流時代」

もう格安スマホへ切り替え不要?ドコモ、禁断の「永続的に月額1500円値下げ」開始

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

au・ソフトバンクはサブブランド展開だったが、ドコモは本体で格安スマホ対抗へ

対象機種は中堅クラスの2台。今後、対象機種が増えることが期待される

 今まで大手3社の料金には、端末代金の補助やインセンティブに当たるものが含まれていたため、端末代金と通信料金の区別がつかず不透明だった。

 しかしdocomo withは「端末は定価で買ってください、月々サポートはありませんが代わりに毎月1500円安くします」という方針であり、端末代金と通信料金を分離したとも考えられる。複雑だったものが、わかりやすくなったといえるだろう。

 ただし対象になるのは今のところ2機種だけであり、従来のユーザーが値下げになるわけではない。「従来ユーザーは不利ではないか?」という質問に対し、ドコモの吉澤社長は「docomo withは同じ機種をずっと使い続けるお客様の料金を下げるプラン。docomo withに入っていただければ、その後はずっと安くなるのでご理解いただきたい」と述べた。

 対象の2機種は、最新のハイスペックモデルではなく、中堅クラスのモデルが選ばれている。対象機種についてドコモ社長は「加入状況などを見て、今後、別の機種でも検討していきたい」と述べ、対象機種を今後増やすことを示唆している。

docomo withの公式サイト。ネットワーク・店舗・サポートを強調しており、明らかに格安スマホに対抗するアピールだ

 今回のdocomo withは、格安スマホへの対抗策と考えられるが、価格的にはまだ不利だ。最安値でも4000円であり、格安スマホ各社の一般的な価格より2000円以上高い計算になる。また、元となる基本料金(カケホーダイなど)に2年縛りがあり、途中解約だと解約料がかかってしまうのも難点だ。

 しかし既存のドコモユーザーにとっては、安心できるドコモを最安値4000円で使えることを思えば、格安スマホへの移行をやめて使い続ける人が多くなるだろう。格安スマホへの流出を阻止する、ユーザーの囲い込み策として有効だ。

 auとソフトバンクは、格安スマホ対策として、サブブランド展開を行ってきた。auはUQモバイル、ソフトバンクはワイモバイルで、安い料金を提供している。本体での値下げはせずに、サブブランドで格安スマホへ対抗する方法だ。

 それに対し、ドコモはドコモ本体で値下げする思い切った施策に出た。サブブランドを持たないゆえの対抗策だろうが、永続的に1500円割り引くとは、筆者は予想していなかった。auとソフトバンクがどう対応するか注目だ。auとソフトバンクが対抗策を出すようなら、新たな料金値下げ競争に入る可能性がある。格安スマホの人気上昇で、大手3社が根本的な料金値下げに踏み切らざるを得ない時代がきている。
(文=三上洋/ITジャーナリスト)

もう格安スマホへ切り替え不要?ドコモ、禁断の「永続的に月額1500円値下げ」開始のページです。ビジネスジャーナルは、連載、NTTドコモソフトバンク格安スマホの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • 連載
  • ビジネス
  • 総合
BJ おすすめ記事