「確かに、中田に松本を超えるおもしろさがあるかといえば、素直にうなずけないとは思います。ただ、25年以上もダウンタウンを超える芸人が吉本興業から出てきていないのは、テレビ番組の構造にも原因があると思います。

 今のお笑い番組は、ひな壇形式のチームプレーばかり。昔はザ・ドリフターズ対萩本欽一、萩本欽一対ビートたけしのように、集団がはっきりと分かれていて対抗戦形式でした。しかし、最近はライバル視して突っ張るよりも、相手の懐に入って仲良くしたほうが結果的に得するのです。だから、大物芸人が誕生せずに小物ばかりが増えていった。

 根本的な原因は、ひな壇番組の繁栄にあるのです。内輪からはみ出すようなことを言うと、チームから外れることになる。おとなしくして食い扶持をつないでいたほうが安全。つまり、同業者から批判が出てきづらい構造になっているんですよ」

中田の革命は成功するのか?

 中田は、前述のラジオ番組でこうも言っていた。

「どういうことになるか楽しみじゃない? あの松本人志さんを批判する吉本の若手いなかったじゃない? でも俺にとって、このスタンスこそが、俺のお笑いなのかなと思ったんだよね。いろんなおもしろいってあるじゃない? いろんなつまらないってあるじゃない? 茂木さんが言ってる『バラエティつまらない』というのは、固定化された力関係を見せられてもつまらない、という意味もあると思うんですよ。言葉のおもしろさとかね、ネタのオチとかのおもしろさもあると思うよ。でも、この固定化された関係つまらないな、というところでいうと、俺はおもしろいんじゃない? どう茂木さん? というのは問いたいよね」

 中田は、30年以上も固定化されたお笑い界に風穴を開ける存在になれるのか。結論を出すにはまだ早い。数年後、「革命は成功した」と語られるような現実は訪れるのだろうか。
(文=編集部)

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