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渡辺雄二「食にまつわるエトセトラ」

ゼロカロリー飲料等の合成甘味料、脳腫瘍・脳卒中・認知症リスク増大の可能性

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合成甘味料の危険性

 現在、アメリカや日本で広く飲料に使われている合成甘味料は3種類あります。アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK(カリウム)です。

 アスパルテームは、アミノ酸の一種のL-フェニルアラニンとL-アスパラギン酸、劇物のメチルアルコールを結合させてつくったもので、砂糖の180~220倍の甘みがあります。アメリカでは1981年に、日本では1983年に添加物としての使用が認められました。

 しかし、アメリカでは1990年代後半に複数の研究者によって、アスパルテームが脳腫瘍を起こす可能性のあることが指摘されました。

 スクラロースは、ショ糖の3つの水酸基(-OH)を塩素(Cl)に置き換えたもので、砂糖の約600倍の甘みがあります。日本では1999年に添加物としての使用が認められました。アメリカではそれよりも前に使用が認められています。

 スクラロースは、悪名高い「有機塩素化合物」の一種です。有機塩素化合物は、農薬のDDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)やBHC(ベンゼンヘキサクロリド)、地下水汚染を起こしているトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン、猛毒のダイオキシンなど、すべてが毒性物質といっても過言ではありません。

 ただし、スクラロースが、DDTやダイオキシンなどと同様の毒性を持っているというわけではありません。それでも、妊娠したウサギに体重1kgあたり0.7gのスクラロースを強制的に食べさせた実験では、下痢を起こし、それに伴う体重減少が見られ、死亡や流産が一部で確認されています。

 アセスルファムKは、砂糖の約200倍の甘みがあるとされる化学合成物質で、日本では2000年に添加物としての使用が認められました。アメリカではそれよりも前に使用が認められています。

 犬を4群に分け、それぞれにアセスルファムKを「0%」、「0.3%」、「1&」、「3%」含むえさを2年間食べさせた実験では、0.3%群でリンパ球の減少が認められました。また、3%群では肝臓障害の際に増えるGPTが増加し、さらにリンパ球の減少が認められました。さらに、妊娠したラットにアセスルファムKを投与した実験では、胎児への移行が認められています。

 以上のように、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKはいずれも問題のある添加物なのです。特にアスパルテームは、脳腫瘍の原因になる可能性が指摘されており、スクラロースは、動物実験で脳にまで入り込むことがわかっています。

 これらは、アスパルテームとスクラロースが脳に悪影響を及ぼす可能性を示しています。そのことと、今回のボストン大学の研究結果は、なんらかの関係があるのかもしれません。

 これら3つの合成甘味料は、使用が認められてからまだ日が浅く、スクラロースとアセスルファムKは、17~18年しか経過していません。つまり、今まさに私たちの体で安全なのかどうかを試されているような状態なのです。

 こうした未知の化学物質は、できるだけ摂取しないようにしたほうが賢明です。肥満や高血糖などを気にしている人は、1日に摂取する糖質の量を減らすことによって、ダイエットを試みたほうがよいでしょう。
(文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト)

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