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大戸屋、対立抗争の創業家に功労金2億円を贈呈…創業家は「足りない」と主張

文=編集部
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「相続税を支払うため、相続した株式を担保に銀行から融資を受けている。2億円の功労金では足りない」

 そのため、創業家が保有している株式を売却すると表明したが、問題はどこに売却するかだ。大戸屋のお家騒動は、M&A(合併・買収)に発展する可能性が出てきた。

東芝

 経営危機の渦中にある東芝は6月28日、株主総会を開いた。監査法人との対立で、17年3月期決算が発表できない異常事態が続くなかでの株主総会だった。東芝株の東京証券取引所2部への降格決定など迷走が続き、株主から批判が続出した。

 会社側は、秋ごろに開く臨時株主総会までを任期として綱川智社長ら取締役9人の再任を求めた。綱川社長の賛成率は89.00%で、前年の87.06%より上昇したが、9割に届かず9人のなかで最も低かった。他方、綱川社長以外の8人の賛成率は前年より平均で7ポイント程度下がり90%前後にとどまった。

タカタ

 民事再生法を申請したタカタは、6月27日に株主総会を開いた。タカタ株は経営破綻を受け7月27日付で上場廃止になるため、上場企業として最後の株主総会となった。株主からは「なぜ法的整理を回避できなかったのか」など、批判の声が相次いだ。

 取締役6人全員の再任を求める議案は賛成多数で承認された。高田重久会長兼社長に対する賛成率は83.78%で、6人のなかで最も低かった。筆頭株主である資産管理会社をはじめ、創業家一族で6割近い株式を保有している同族企業であり、再任案が否決されることはないという事情が働いている。

 倒産によって、タカタはすべての事業を1750億円で中国企業傘下の米自動車部品大手キー・セイフティー・システムズ(KSS)に売却することになった。高田会長はKSSへの事業譲渡が完了する来年3月末までに辞任するとしている。これで、創業家による同族支配は終わる。

ソレキア

 電子部品商社のソレキアは、富士通によるTOB(株式公開買い付け)が不成立に終わった後、押し出し機を製造するフリージア・マクロスの佐々木ベジ会長が筆頭株主となった。そのソレキアの株主総会は6月29日に開催された。取締役9名の選任の議案は賛成多数で可決した。創業家出身の小林義和社長の93.33%をはじめ、ほかの取締役も93%超の賛成を得た。

 終了後、佐々木氏は「これからはROE(自己資本利益率)の改善などで応援していく」とのコメントを出した。

 佐々木氏は6月30日までにフリージア・マクロスにソレキア株の一部を売却した。これによりフリージア・マクロスのソレキア株保有比率は23%超となり、ソレキアは持分法適用会社となった。

 創立以来、取引がある富士通が今後もソレキアと取引を継続するかが焦点となる。佐々木氏の軍門に下ったソレキアでは、創業家である小林家による同族経営が終わりを告げた。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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