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視聴率1%台で波紋…欅坂46ドラマ『残酷な観客達』、ファンも「観ていられない」と酷評

文=片野雅美/芸能ライター
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視聴者を置いてきぼりにする展開

 また、脚本のまずさも盛り上がらない原因だ。あまりにも展開がわかりにくい。おそらく、謎だらけのままで終盤まで引っ張り、最後に一気にすべての謎を解き明かすことになると思われるが、あまりにも視聴者を置いてきぼりにしている感がある。しかも、第1話から観ていないと、途中からではまったく意味がわからない構成になっている。今までのところ、視聴率は初回の3.1%が最高だが、あと2回でこれを上回ることは難しいように思われる。

 さらに、ナレーションの気持ち悪さも不評だ。ドラマの途中で頻繁に説明をしたり、演者の台詞に相槌を打ったり、このナレーションがどのような立場から語られているのかがわからず、気持ち悪い。実際に、視聴者からも「ナレーションがイライラする」といった批判が相次いでいる。たとえば、第2話で「この物語の中心、17番の生徒が遠くを眺めながら言うから聞いてくれる?」と視聴者に語りかけるなど、「本来、演技で表現するべきところまでナレーションで説明するのが腹立たしい」といった不興を買っている。

 ほかにも、細部の詰めの甘さも不評の要因となっている。たとえば、次のような指摘がされている。

・生徒たちが監禁されているのに、それぞれの家族がまったく助けに来ないのはなぜなのか。
・生徒たちが監禁されている場所に突然、不審者が侵入したシーンがあるが、なぜ簡単に入れるのか。
・長時間トイレすら行けない状況で監禁されているのに、そのような不満が生徒たちから出ない。
・突然ひとりが踊りだした後、音楽もかかっていない状況で、全員がピッタリ同じ踊りをするというのは不自然すぎる。
・何日もメイクが乱れない。
・服ごとプールに入り、次の瞬間には全身乾いた状態でプールサイドにいる。

 このような設定の不自然さのほかにも、収録時に中心人物を演じる平手友梨奈の喉の調子が悪かったため、一部の台詞を吹き替えにするという異例の制作方法も、ドラマのクオリティを下げる要因となっている。

 好きなタレントが出るとなればファンは、そのタレントの演技の上手下手にかかわらずドラマを見るものだが、この『残酷な観客達』においては、多くの欅坂ファンが「観ていられない」と嘆いている。なかには、「音を消してテレビをつけておき、好きなBGMを流すのが、このドラマの正しい見方だ」などと辛らつな意見もある。確かに、欅坂のメンバーの顔のアップは頻繁にあるので、そのような見方をすればイライラすることはないだろう。

 いずれにしても、あと2回ですべての謎を回収し、我慢して最後まで見続けた視聴者を納得させてくれるのか、注視したい。
(文=片野雅美/芸能ライター)

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