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『黒革の手帖』武井咲の大根女優ぶり&存在感ゼロでクラブママに見えず…主演抜擢失敗

文=米倉奈津子/ライター
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軽々しい武井の存在感

 そしてもう一つの要因は、武井から人間臭さが感じられず、借金を抱えながら職場でも冷遇される行員という悲壮感もなく、さらに計算深く強かなクラブのママにもまったく見えない点だろう。米倉涼子は、そうした“業”を抱えた“人生に影を持つ計算高い野心家”元子を見事に演じきり、脇を固める多数の大御所俳優陣と肩を並べる存在感を放ち、視聴者をドラマに没頭させる力があった。一方、武井はただの“今どきの若い素行のよろしい女の子”にしかみえず、違和感しか感じない。奥田、江口、高嶋、そして政財界のフィクサー・長谷川庄治役を演じる伊藤四朗らの存在感が重いだけに、よりいっそう武井の軽々しさが目立ってしまう。

 思い返せば、米倉は『黒革』での成功をきっかけに女優として飛躍したが、『黒革』の米倉からは「絶対にこのドラマを成功させて、女優としてのし上がってやる」という強い覚悟が感じられた。しかし、今回の武井からは、そんな覚悟がまったく感じられない。表情もノッペリしてセリフも単調で大根女優ぶりを露呈させており、武井の『黒革』主役抜擢は完全に失敗だろう。

 武井がどこまで女優としての殻を破ることができるのか、『黒革』が成功するかどうかは、ひとえにそこにかかっているのではないか。
(文=米倉奈津子/ライター)

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