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宇多川久美子「薬剤師が教える薬のリスク」

日焼け止め、間違った使い方&選び方は危険!子供が使ってはいけない商品はコレ

文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士
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日焼け止めの特徴

 日焼けを止める成分には、大きく分けて「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。それぞれ次のような特徴があります。

・紫外線吸収剤…紫外線を一旦吸収し、熱エネルギーに変換して放出させる成分で、SPF値が高い日焼け止めに多く使われています。しかし、SPF値が高いほど肌への負担も大きいので、肌荒れや肌トラブルを起こす危険性も高いといえます。したがって、敏感肌の方や小児はSPF値が高い紫外線吸収剤が配合された日焼け止めは使わないほうがいいでしょう。また、帰宅後は石けんや専用のクレンジング剤でしっかり洗い流すことも大切です。

 成分名としては、ケイ皮酸誘導体(メトキシケイ皮酸オクチル)、パラアミノ安息香酸誘導体(ジメチルPABAオクチル)、ジベンゾイルメタン誘導体(t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン)、・ベンゾフェノン-9、パルソールA、メギゾリル、グアイアズレン、サリチル酸フェニルなどがあります。

・紫外線散乱剤…紫外線を反射(散乱)させる成分で、紫外線吸収剤より肌への負担が少ないといわれていますが、皮膚の乾燥を起こしやすいようです。

 成分名としては、酸化チタン、・酸化亜鉛、酸化セリウム、カオリン、タルクなどがあります。

 最近の日焼け止めは、ほかに保湿成分や美白成分などを配合したものも販売されています。また、「紫外線吸収剤不使用・無香料・無着色」など低刺激性のものが主流になってきています。

 汗をかく季節、やプールでは流れ落ちないウォータープルーフタイプの日焼け止めを使用する方も多いと思いますが、それだけ肌への負担は大きくなります。肌への負担をできるだけ軽くするためにも、帰宅後はできるだけ早く洗い流したいものですが、汗や水でも流れ落ちないウォータープルーフタイプは、通常の石鹸やボディーシャンプー等では落ちにくいので、専用のクレンジング剤などできっちり落としてください。

 さらに、石鹸やクレンジング剤などを使用して日焼け止めを落とした後は、肌の水分が不足しているので、ローションやクリームなどでしっかり保湿しましょう。

 次回は日焼け止めが体に及ぼす弊害について考えていきます。
(文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)

宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

薬剤師として20年間医療の現場に身を置く中で、薬漬けの治療法に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」を目指す。現在は、自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を生かし、感じて食べる「感食」、楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)、『薬が病気をつくる』(あさ出版)、『日本人はなぜ、「薬」を飲み過ぎるのか?』(ベストセラーズ)、『薬剤師は抗がん剤を使わない』(廣済堂出版)など著書多数。最新刊は3月23日出版の『それでも「コレステロール薬」を飲みますか?』(河出書房新社)。

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