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山田修「間違いだらけのビジネス戦略」

感動的に便利なUberが爆発的普及…スマホ入力→数分でタクシー到着→支払い行為不要

文=山田修/ビジネス評論家、経営コンサルタント
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――すると、移動料金も変動的なのですか。

高橋 お客様のほうでピックアップしてほしい場所を入力、たいてい「現在地入力」で済むのですが、それと目的地を入力すると、近くのドライバー・パートナーの待機地点や料金も表示されます。降りるときには事前登録のクレジットカードで決済されますので、支払い行為も不要となります。イベント時や雨で需要が集中するようなときは、提示される料金も変わります。それを最適化するのがUberのテクノロジーです。

――AI(人工知能)やシステム・オペレーターを活用しているのでしょうか。

高橋 現時点で最善と思われるやり方で実践しています。

――普通の人が運転する車で事故が起きた場合は、どうなるのですか。

高橋 uberXを展開している多くの国では、Uberのサービス用に開発された自動車保険が適用されます。Uberのサービス実施時のみを対象とした自動車保険です。

Uberは新興企業にして大企業

――Uberのサービス、そして会社自体もまだ新しいものですよね。

高橋 はい、2009年に米サンフランシスコで創業されました。最初のサービスはUberBLACK(ウーバーブラック)というもので、ハイヤーを配車するサービスです。これはどちらかというとプレミアムなもので、黒塗りの高級なハイヤーを配車します。実は私が初めてUberを利用したのも、このUberBLACKだったのです。

 当時私はサンフランシスコでソニーの投資部門に勤務していました。12年に友人とコンサートに出かけて帰ろうとしたら、バスも終わり、タクシーなどがまったくつかまらない状況になってしまいました。

 途方にくれていると友人が「問題ないよ」と言って、スマートフォン(スマホ)を操作しました。すると魔法のように数分のうちに黒塗りのハイヤーが現れ、私たちを迎えてくれました。友人は行き先を告げることもなく、まるで自分のお抱え運転手であるかのようにしていました。到着して、降りるときも支払いをしません。聞くと、事前登録したクレジットカードで支払いまで済んでいるというではありませんか! それまで、シリコンバレーで投資事業を担当していて、Uberについては毎日のように聞かされていました。しかし、あの夜の出来事は本当に衝撃的でした。

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