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マック、門外不出の「誕生の秘密」を暴露…マック「非公認」映画公開が波紋

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マクドナルドが映画を支援しなかった理由

新店舗の前で、得意げに両手を広げるマイケル・キートン演じるレイ・クロック
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『ファウンダー』は日本に先がけて2016年に海外で配給されたが、米国のマクドナルド本社は一切支援しない“非公認映画”だ。今回の日本配給でも日本マクドナルドは支援していない。マクドナルド兄弟レイ・クロックの関係性がデリケートなためだろう。

 試写を観た、外食業界に詳しい経営者は、次のような見解だった。

「レイ・クロック氏は『マクドナルド』の事実上の創業者として、マクドナルド社内では神格化された存在です。映画にも登場する2代目社長のフレッド・ターナー氏も、彼の薫陶を受けました。クロック氏がマクドナルド兄弟から全株式を取得する経緯も描かれた映画は、会社がスポンサーになって全面的に支援できない内容なのでしょう」

 61年にマクドナルド兄弟から商標権も取得したクロックは、店名を「MacDonald」から「The Big M」(ザ・ビッグ・エム)に変更した兄弟の店を窮地に追い込む手法もとった(映画のネタバレになるので詳細は控えたい)。

 筆者は、映画を観たビジネスパーソン何人かに話を聞く機会があったが、総じて評価が高かった。そのなかのひとりは「マクドナルド兄弟とレイ・クロックの関係性にも注目したが、過度に兄弟側に肩入れすることもなく、ニュートラル(中立)に描かれている」と評した。別のひとりは「レイ・クロックが、もっと悪意に描かれているかと思ったが、そんなこともなく、観た後もビジネスにおける彼への評価は変わらなかった」と語っていた。

 なかには「宣伝効果も大きい内容なのに、非公認なのは残念」と話す人もいたが、半世紀以上の歳月を経ても当事者にとってはデリケートな部分なのだ。

 映画の試写も観た、当事者ではない筆者の立場で補足すると、「時代性」もあったように思う。戦後から高度成長期にかけての日本でも、強引な手法で事業拡大を行い、“乗っ取り屋”と称された(後に大企業経営者となった)人物は何人もいたからだ。ある識者からは、「ストックオプションでうまいことやろうではなく、均一化や平準化の視点で外食チェーン店を拡大する、真っ当なビジネス」と指摘もあった。

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