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【森友問題】政治的な口利きは一切なかった可能性…報じられない土地売却めぐる真相

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籠池氏は『神風が吹いた』などという抽象的な言い方をしてますが、それは彼自身、何が起きたか全容を知らないからなんです。以前のマスコミの社会部記者であれば、この手の疑惑が起こった時に最初に何をやるかというと、土地の登記簿謄本を上げるということです。森友学園が小学校をつくろうとしていた土地は国有地だったとしか報じられていませんが、昨年4月1日に関西エアポートという会社の所有になって、その後『錯誤』という理由で国有地に戻っている。その上で、同年6月に森友学園に売却されているのです。『錯誤』とされていますが、そんなことを間違えるわけはないじゃないですか」

森友への土地売却の背景

 この経緯は複雑だ。須田氏は順を追って説明する。

「問題の土地は、もともと伊丹空港の所有地です。旅客機の離発着空路の真下にあるので、騒音対策のために買い上げた土地。伊丹空港は国有でしたから、所管しているのは国土交通省、国有財産を管理するのは財務省理財局。伊丹空港の所有ということで、イコール国有地だったわけです。ところが昨年4月をもって、伊丹空港は関西国際空港とともに関西エアポートという会社に売却されて、民営化されたのです。関西エアポートは、オリックスとフランスのヴァンシ・エアポートが共同出資した空港運営会社です。民営化と同時に登記簿上、問題の土地も関西エアポートの所有になったわけです」

 この時点で問題の土地は、国有地のまま森友学園と定期借地契約が結ばれていた。

「昨年の3月11日、くい打ち工事で地下のゴミが見つかったということで、籠池氏は近畿財務局に怒鳴り込んでいます。伊丹空港の購入を進めている途中ですから、関西エアポートにしたら、『そんなややこしい土地を、こっちに持ってくるな』ということになる。関西エアポート側に取材してみると、そこは間違いありません。

 国からしても、これを関西エアポートに押しつけるわけにはいかない。あまり長い時間をかけていると『錯誤』では説明がつかなくなる。国有地として処理できる間に、早く決着を付けたい。だから『いくらでもいいから売ってしまえ』という空気があったんですよ。

 そうはいっても、国に損害が出ないようにしなければならない。売値よりも産廃処理費用が大きくなって、土地を売ったんだけどお金を払わなきゃならない、というのでは困る。そこでいろいろなことが動き出して、森友学園への売却が成立したということです。

 こうやってみてくると、口利きがあったわけでもないということが、合理的に説明できてしまう。売却の話で守秘義務もあり、ヴァンシ・エアポートという外資も絡んでいるから、財務局がどんどん喋ったりはできないんですよ。だから籠池氏自身もそういうことは知らない。だから、なにかしらの神風が吹いたとか思い込んでしまっているわけです」

 森友学園の経営する幼稚園の園児が「教育勅語」を唱和。それを見て感動した安倍昭恵氏が、設立されるはずだった森友学園の小学校の名誉校長に一時的にでも就任していたなど政治的な面がクローズアップされたが、もっと深部に問題はあったということなのだろうか。

 リハビリを期す大阪地検特捜部がどこまで真実に迫れるか、期待したい。
(文=深笛義也/ライター)

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