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「治安が悪い」「ヤンキーが多い」イメージの足立区、行政が必死のイメージ向上キャンペーン

文=ヘルスプレス編集部
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あの「足立区」のイメージが変わる!?  区が本格的に着手した糖尿病対策の画像16月の食育月間に足立区役所前には「野菜を食べよう」の垂れ幕が

 いま、東京・足立区が大きく変わろうとしているのをご存じだろうか。

「治安が悪い」「ヤンキーが多い」「貧困家庭が多そう」……など、東京と埼玉県との境に位置する足立区は何かと蔑まれることが多く、「キケン」イメージは、もはや「ネタ」レベルだ。ところが、足立区では、区が率先してそんな負のイメージを覆すべく、さまざまなことに取り組んでいる。

 そのひとつが「糖尿病対策」だ。

「野菜を食べよう! 野菜から食べよう!」

 足立区が2013年度に作成した「足立区糖尿病対策アクションプラン」によると、足立区民の健康寿命は東京都の平均より約2歳短い。そして糖尿病の1人当たりの医療費は東京23区でもっとも多く、糖尿病から人工透析に至る割合も東京都の平均を上回っている。さらに、足立区民の中には「健康無関心層」が少なからず存在し、糖尿病が重症化するまで放置する傾向がある--とも指摘する。

 この現状をどうしたらよいのか--。足立区が区民に呼びかけたのは、とてもシンプルなキャッチコピーだった。

「あだち ベジタベライフ ~そうだ、野菜を食べよう~」

 糖尿病は、食事や運動などが関連しているといわれ、食事はバランスよく、カロリーを摂りすぎないことを求められる。特に近年では、食物繊維が豊富な野菜から先に食べることで、血糖値の急上昇が抑えられ、高血糖状態による血管の損傷を防ぐことがわかっている。

 では、同区民の野菜の摂取状況はどうなっているのだろうか。

 国が示す野菜の一日摂取目標量は、350gだ。だが、足立区民の1日当たりの推定野菜摂取量は平均220g(足立区「食習慣調査」平成28年11月 BDHQ方法による調査)。なんと、目標に130gも足りない。野菜摂取量が全国1位の長野県、男性379g、女性353g(厚生労働省「国民健康・栄養調査」平成18〜22年の平均値)と比べると約6割、東京都の平均、男性299g、女性291g(※2)と比較しても低い水準だ。

 つまり、足立区民は野菜の絶対摂取量が不足している。そこで足立区では、先のキャッチコピーを旗印に、広報誌やパンフレット、ホームページなどで「野菜を食べよう! 野菜から食べよう!」とたびたび区民に呼びかけている。

「野菜から食べることが、糖尿病予防効果がある」という、単純だが確実に効果が期待できる対策が広く浸透するよう努めている。

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