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はとバス、外国人客が急減…「脱・東京観光」加速か、羽田・成田から直接地方へ

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夜の帳が下り、ライトアップされた東京タワーが迫ってくる

 六本木交差点の手前でガイドさんが六本木の地名の由来を説明してくれた。この一帯に名前に樹木の字がつく大名の屋敷が6つあった(青木、一柳、上杉、片桐、朽木、高木)ことにちなむという説、6本の大きな松があったからという説の2つがあるという。初めて知った。小さな発見だ。ガイドさんの説明は実に流暢で、興味深い話が多かった。

タワー大展望台からの夜景

 19時頃、ライトアップされた東京タワーに近づくと乗客が一斉にカメラ、スマホで撮影し始めた。やはり絵になる存在だ。東京タワーでは約1時間の自由行動。大展望台でパノラマ夜景を楽しみ、冷たいビールで喉を潤す。展望台にはアジア観光客だけでなく欧米系の客も多い。さすがに人気スポット。高さでは東京スカイツリーに負けたが、しっかりとした存在感を放っている。

お台場の観覧車付近、はとバスから見た風景

 20時10分、東京タワーを出発し、レインボーブリッジを渡り、お台場から有明、豊洲へと進む。豊洲の新市場脇を通過すると乗客たちは口々に「ああ、ここなのね」と確認する声を発する。勝鬨橋を渡り、築地場外市場を脇に見やり、歌舞伎座、夜の銀座を抜けて、定刻通り21時に出発地の東京駅丸の内南口に戻った。乗車時間は1時間半ほどだったが、開放感あふれるオープンバスの座席から眺める夜景に乗客はみな満足げだった。

 筆者の隣には四国から上京したという30代の女性が一人で参加していた。「高校の修学旅行以来です」と、再訪を楽しみにしていた東京タワーから戻ってくると、「ホントにすばらしい夜景でした」と興奮気味に感想をもらしていた。

 外国人客は皆無でも、この日のバスは満席に近い状態だった。はとバス人気を支えているのは、インバウンドではなく日本人であることを実感した。とりわけ女性パワーだ。

「2016年度は赤坂離宮迎賓館の一般公開や国立西洋美術館の世界文化遺産登録、ギンザシックスの開業などで東京への関心が高まり、国内の旅行者が増えました。話題スポットを盛り込んだコースをご用意させていただいたことも、利用客増につながったと思います。また、全体的に女性のお客様が多いのは事実です。男性に比べ女性はグループでの行動が多いですし、家族連れのお客さまの場合、旅先での行動を決めるのは女性というケースが多いのではないかとみています」(前出・はとバス広報担当者)

 手ごろな価格で東京を再発見できるバスの周遊ツアー。東京五輪に向け、さらに人気が高まるかもしれない。
(文=山田稔/ジャーナリスト)

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