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『過保護のカホコ』視聴率急落で1ケタ台目前…話がとっ散らかってイライラ

文=吉川織部/ドラマウォッチャー
0720_kahoko550.jpg『過保護のカホコ』公式サイトより

 高畑充希出演のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)の第6話が16日に放送され、平均視聴率は前回から1.2ポイントダウンの10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。このドラマは、親や親戚たちから過保護にされて育った女子大生・カホコ(高畑)が1人の青年との出会いによって変化し、自分の中に眠っていた力に目覚めていくというストーリー。カホコに影響を与える青年・麦野初役で竹内涼真、カホコを溺愛する母親・泉役で黒木瞳、父親・正高役で時任三郎らが出演している。 

 カホコの自立宣言を聞いて突然家を出てしまった泉(黒木)は実家に戻っていたが、時を同じくして泉の2人の妹たちもそれぞれ夫婦間のトラブルを抱えて転がり込んできた。カホコと正高(時任)が残された家には、妻に出て行かれた夫たちが集まり、妻の愚痴を言い始める。カホコはそんな男たちに、自分で妻に感謝の言葉を伝えてくるようにと促す。カホコと正高たちが泉の実家へ重くと、カホコの祖母にあたる初代(三田佳子)が広い心でカホコを見守るようにと泉を諭していた。隠れてそれを見ていたカホコは思わず泉に駆け寄り、「ママのことわかろうとしなくてごめんね」と目に涙を浮かべて謝った。泉は翌日になって家に戻ってきたが、これからはカホコを自由放任主義にすると極端なことを言い始めた――という展開だった。

 前回はカホコと初(竹内)の胸キュン展開が視聴者の話題を集めたが、今回は竹内の出番が極端に少なく、どうにも期待外れ。あれだけ人に慣れていそうでしゃべりも達者でモテそうに見える初が「好き」と口に出せなかったり、カホコを名前で呼べなかったりするという設定もなんだか微妙である。前回は泉に向かって言うべきことをはっきり言う男気あふれる姿を見せたのに、今週は急にヘタレなキャラになってしまった。予告映像によると次回でカホコは初に別れを告げられてしまうようだが、その前にあまり2人の仲を進展させてもいけないし、かといって関係を悪化させてもいけないし……という脚本の進行上の理由から、特に意味のない話題がカホコと初に与えられたように思えてならない。

 このドラマを見ている視聴者はカホコの成長譚と恋愛の行方の2つの要素を楽しみにしていると思うが、そんなわけで今回は恋愛話のほうはいまひとつだった。では成長譚がすっきり描かれたかというと、これがそうでもない。カホコをストーリーの中心から外したまま、泉と正高それぞれの実家で起こる騒動を延々と描くばかり。泉とカホコの対立はこのドラマの根幹にかかわる部分であろうからいいとしても、泉の妹たちまでぐだぐだ言い始めたのが本当にうっとうしい。末の妹・環(中島ひろ子)にいたっては、「このままだと今の幸せが逃げていきそうで怖いから今のうちに別れたほうがいいかな」とわけのわからない理由で実家に転がり込んでくる始末。3姉妹が全員実家に帰ってくる展開を描こうとしたが、うまい理由を考えるのが面倒くさくなって適当に脚本を書いたのではないかと疑ってしまう。

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