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次期首相に麻生太郎氏が最有力か…自民党内の反対派が活発化で紛糾状態

文=室伏謙一/政策コンサルタント、室伏政策研究室代表
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麻生太郎氏、長期政権を画策か

 また、今回の改造に当たっては、安倍首相の出身派閥である細田派では、派閥所属議員に対して「おとなしく」しているようお達しが出ていたらしい。党内で細田派がこれ以上失点をしないようにという意味合い以上に、他派閥への最大限の配慮という意味合いが大きいように思われる。

 その他派閥であるが、相互の足の引っ張り合い、叩き合いが激しくなってきているようだ。ポスト安倍を狙ってもっとも活発に動いているとされているのが、麻生派だ。一時期はつなぎのためのワンポイントリリーフで麻生太郎氏の首相再登板という話もあったようだが、ここへきて麻生長期内閣を本気で狙うようになってきたといわれている。

 しかし、ポスト安倍に麻生氏というのは、かつての麻生内閣で民主党への政権交代の憂き目に遭った悪夢が蘇ってくるようで、これに否定的な見方が党内には少なくないようだ。また、「そもそも麻生氏ではダメだ」と反対している派閥もある。

 つまり、ポスト安倍を狙う動きとともに、麻生氏の再登板を許していいのかという点も含めて足の引っ張り合いが行われているわけで、これでは党内はまとまりようがない。

 そうなると、そうした党内のゴタゴタにひと区切りがつき、かつ秋の臨時国会閉会以降に解散・総選挙を持ってくる公算が高いと考えるべきだろう。

 想定される選択肢は、「今年の年末」「年明けの通常国会冒頭」「任期満了で来年末」の3つがある。このうち、来年末は追い込まれての総選挙になることもあり得るので可能性は低い。そうなると、今年の年末か年明けということになるが、臨時国会を安全運転で乗り切って、党内の「静かな」内紛をひと段落させて、選挙準備も整ったタイミングということになるので、いずれも可能性は高いと思われる。いずれになるかのポイントは、来年度予算をどうするかにかかっているだろう。

 もっとも、党内で「安倍政権では選挙は闘えない」と批判する声も出ているようなので、解散総選挙の時には誰が総理・総裁になっているか、その点も解散・総選挙のタイミングに大きく影響してくるだろう。

 なお、10月の衆院補選の結果は、解散の判断には影響しないだろう。現段階で、すでに一勝一敗という予想が与党側でされているようで、それが既定路線となって補選は進むことになると思われる。
(文=室伏謙一/政策コンサルタント、室伏政策研究室代表)

※本稿執筆後、新潟5区でも補選が行われることとなったが、直近の選挙結果を踏まえると、当該選挙区では自民党候補が勝利する公算が高く、こちらも規定路線と考えることができ、影響はないと思われる。

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