
ジャニーズ事務所による香取慎吾潰しの前触れか――。
8月26、27日に放送される『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)のなかで、38年続く名物番組『全日本仮装大賞』が1日限りの特別企画としてオンエアされる。知的障がいのある岩手県立盛岡みたけ支援学校の生徒5人が生パフォーマンスに挑戦する予定だという。
1979年の第1回から『仮装大賞』の司会を務めてきた萩本欽一は同コーナーに駆け付けるものの、2002年放送の第65回大会から萩本とともに番組進行役を任されていた元SMAP・香取慎吾の出演予定はないもようだ。テレビ局関係者が話す。
「これは、香取慎吾を仮装大賞の司会から外す流れととらえられても仕方ない。司会者の1人は出演するのに、もう1人は姿を現さない。明らかに不自然ですよ。『24時間テレビ』のメインパーソナリティーに嵐の櫻井翔、KAT-TUNの亀梨和也、NEWSの小山慶一郎とジャニーズ事務所から3名が選ばれている時点で、9月に退社する香取の出番はないでしょう。それにしても、ジャニーズの既成事実をつくるやり方はいかがなものでしょうか。ジャニーズ側は直接『香取を外せ』とは言わない。こうやって周りを固めて、テレビ局側に『外したほうがいいんだな』と思わせる。ジャニーズの常套手段です」
香取はジャニーズ退社後、画家への転身や留学の可能性が報道されていたが、7月19日放送の『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)で「20代とかであれば、留学に行きたいとかあるじゃん。でも俺、40。今から留学して勉強しない。(留学は)マジでしない! 俺、引退しないから」と宣言。今後の芸能活動へ意欲を見せた。
「そもそも『仮装大賞』には、還暦を迎えた萩本が番組の後継者として香取を指名。自分が勇退しても、番組が存続するように配慮してのことだった。萩本は『ジャニーズ事務所だから』ではなく、『香取慎吾だから』司会に選んだわけです。それなのに、ジャニーズ退社が決まった途端、このような扱いになるとは……。今回、香取を出さないことで、次回放送の司会の座も暗雲が立ちこめるのは間違いないでしょう。これでもし代わりにジャニーズのタレントが『仮装大賞』の司会に納まったら、『仮装大賞』ファンの反発は大きいでしょう」
そもそも、ジャニーズのタレントが始めて『24時間テレビ』のパーソナリティーを務めたのは1995年のSMAPだった。2005年には香取が草彅剛とともにパーソナリティーとして出演し、番組歴代最高(当時)となる平均視聴率19%を獲得。『24時間テレビ』の歴史を振り返る上でも、決して消すことのない輝かしい実績を残している。それでも、ジャニーズを辞めると司会担当番組にすら出演できなくなるのか。テレビ局は、いつまでジャニーズの言いなりで番組をつくり続けるつもりなのか。
(文=編集部)