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『おんな城主 直虎』、悲惨な戦も逃げずに描くリアル路線でファンの批判をシャットアウト

文=吉川織部/ドラマウォッチャ-

 名もない住民たちが斬り殺されていくのと何ら変わりなく、龍雲丸(柳楽優弥)の一党が次々に命を落としていく。特に見せ場があるわけでもなければ誰かを守って死ぬわけでもなく、ただただ大勢の中の一人として殺されていく。その姿に、「戦争ってこんな感じですけど、そんなに見たいですか?」と問いかけられているかのように感じた。劇中で龍雲丸一党が十分活躍したとは思わないし、結局死ぬだけだったのならあんなに人数が必要だったとも思わない。だが、それこそが森下氏の狙いなのだろう。「まだ一人ひとりに焦点が当たってないからこの先いつか大活躍する日が来るぞ」と思わせておいて、何のフラグもなしに突然命が奪われる。これほどまでにリアルな戦争の描き方があるだろうか。「戦国時代、人の命は軽かった」という現実から目を背けずにきっちりと視聴者に提示してきた脚本に、森下氏の覚悟を感じる。

 次回予告によると、仲間たちが次々に死んでいく中で龍雲丸だけ(?)は何とか生き残ったらしい。あえて彼だけを生かしたことで今度はどんなストーリーが展開されるのかが気になってきた。「さすがに内容が重すぎて脱落者が続出するのではないか」との声もあるが、ここまで来たらリアル戦国路線で大河ドラマの伝説を目指してほしい。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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