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高橋潤一郎「電機業界の深層から学ぶビジネス戦略」

パチンコ業界、本格的衰退が始まった…各社軒並み売上激減、「出玉規制」が追い打ち

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 そこにヘビーユーザーをターゲットとした「ギャンブル依存症対策」という逆風が加わり、またその背後に隠れ見えるカジノの認可という要素が加わると、さらに遊技機器の立場は微妙なものになりかねない。遊技機器メーカーは「遊技機器を健全な娯楽として、ギャンブル性の強いカジノとは一線を画していく」という姿勢のところが多いが、パチンコ・パチスロ機器市場は将来的にどのような位置づけになっていくだろうか。

 以下、代表的なパチンコ・パチスロ関連の数社の現況を簡単にまとめてみる。

ホール最大手のマルハン


 非上場企業ではあるが、パチンコホール最大手。クリアリーフ総研の調査では、前期17年3月期業績は、連結・単独ともに2ケタ減収となっている。連結業績としては、直近の売上高のピークは13年3月期の2兆1,368億6,400万円とみられており、その後4年連続減収となるなか、17年3月期は1兆6,788億2,000万円にまで落ち込んでいる。ちなみにマルハンの業績には、複合アミューズメント施設の運営なども含まれているが、大半がパチンコ・パチスロのホール運営である。

パチンコ・パチスロ機のSANKYO


 前17年3月期は、売上高が対前期比で4割減となる814億円にとどまり、当期純利益は同83%減の18億円弱にまで落ち込んだ。SANKYOによれば、パチンコ機、パチスロ機ともに市場規模は前年比で20%程度は落ち込んでいるとしており、こうしたなかでSANKYOとしてヒット機種を出せなかったことがさらに不振となった。今後は出玉規制などに対応してゲーム性の強化などによって対応していく構え。

パチンコ・パチスロ機のフィールズ


 フィールズはパチンコ、パチスロ機など遊技機の販売大手で、販売だけでなく自身で、企画、開発も手がける。フィールズについては、当サイトでも過去に記事にしたことがあるが、フィールズの17年3月期の当期純利益は124億8,300万円の最終欠損となっている。フィールズとしては、実に09年3月期以来8年ぶりの欠損転落である。ちなみに前述のように警察庁のとりまとめだと全国の16年の遊技機器設置台数は微減だが、フィールズによれば機器メーカーの新機種販売台数だと前年比15%の減少だったという見方を示している。
(文=高橋潤一郎/クリアリーフ総研代表取締役)

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